滋賀県教委が新年度から県内すべての中学校を35人学級に

 滋賀県教育委員会は2013年度から、県立中学校のすべての学年に35人学級を導入する方針を固めた。すでに実施している中学1年に加え、中学2、3年生にも35人学級を導入し、よりきめ細かな指導を目指していく。

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  • 文部科学省が2012年9月に発表した教職員定数改善計画案
 滋賀県教育委員会は2013年度から、県立中学校のすべての学年に35人学級を導入する方針を固めた。すでに実施している中学1年に加え、中学2、3年生にも35人学級を導入し、よりきめ細かな指導を目指していく。

 35人学級については、公立小学校の1、2年生で導入されているが、小学3年生から中学3年生は40人学級。文部科学省では2012年9月、2013年度から5年かけて中学3年生まですべての学年を35人学級にする計画を明らかにしていたが、財政面から実施を見送っている。

 県教委では2003年度から、すでに中学1年生で35人学級を導入。中学校の環境になじめずさまざまな問題を抱える「中1ギャップ」や不登校への効果が表れており、中学2、3年生への35人学級拡大が課題になっていたという。

 35人学級の全面実施にあたっては、教員の増員や、非常勤講師の派遣で対応。不登校、いじめ、進路、学習など、生徒の多様な指導に教員がきめ細かく対応していきたい考えだ。

 県内すべての中学校では、英語、数学、理科の3教科で、習熟度別の少人数指導をすでに導入している。中学2、3年生の35人学級の導入は、各学校による選択制とし、教室不足など施設の問題を抱える学校などは、35人学級ではなく、3教科の少人数指導を継続していく。
《奥山直美》

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