警察庁が3月7日に発表した、2012年の1年間の児童虐待および福祉犯の検挙状況によると、児童虐待事件は前年比22.9%増の472件、被害児童数は前年比19.6%増の476件にのぼり、過去10年間で最多となったことが明らかになった。 児童虐待事件472件のうち、「身体的虐待」が344件(構成比:72.9%)で最多となり、次いで「性的虐待」112件(23.7%)、「怠慢または拒否」10件(2.1%)、「心理的虐待」6件(1.3%)が続いた。 罪種別にみると、「暴行」が227件(構成比:48.1%)で最多となり、次いで「暴行」76件(16.1%)、「強姦」「強制わいせつ」がそれぞれ33件(7.0%)、「殺人」31件(6.6%)が続いた。 加害者と被害者との関係をみると、「実父」が最多の186件(構成比:38.3%)、次いで「実母」102件(21.0%)、「養・継父」100件(20.6%)、「内縁の父」77件(15.8%)などが続いた。