【e絵本】残りの冬をセーターのお話でいつくしむ「セーターしゅるしゅる」

 3月に入った途端、外気に優しいぬるさを感じるようになりました。街を歩けば、梅の香りもあちこちでします。三寒四温を繰り返しながら、季節は着実に春へと向かっているのですね。

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セーターしゅるしゅる
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 3月に入った途端、外気に優しいぬるさを感じるようになりました。街を歩けば、梅の香りもあちこちでします。三寒四温を繰り返しながら、季節は着実に春へと向かっているのですね。

 そう思うとセーターを着られるのも、もうあと少しのこと。今回は冬が行くのを惜しみつつ、こんなお話を読んでみましょう。

 「セーターしゅるしゅる」。アイフリーク「こえほん」(iPhone/iPad対応)内にて、250円で配信中。

 人気子役の本田望結(ほんだ・みゆ)ちゃんと鏑木海智(かぶらぎ・かいち)くんが、ストーリーの主人公として、また作品の読み手として活躍するこのお話。望結ちゃんのおうちから帰ろうとする海智くんは、着ているセーターを入り口の柵に引っかけてしまいます。でも本人は気づかずにどんどん歩いていって…。

 追いかける望結ちゃんが見た、意外な光景とは? 冬の夕暮れに巻き起こる、イマジネーションくすぐられるストーリーです。読んでいる途中や読み終わった後で、お話の中には描かれていない「毛糸の使い方」を、親子で自由に想像してみるのも面白そう。

 本作は一方で、売り上げの一部がNPOなどに寄付される絵本レーベル「ぷちドネ文庫」のシリーズでもあります。「セーターしゅるしゅる」の収益の一部は、ひとり親の育児支援などに取り組むNPO法人フローレンスの活動資金に。手元の絵本から社会を考えるきっかけにもなりそうです。
《てらしまちはる》

てらしまちはる

ワークショッププランナー/コラムニスト/絵本ワークショップ研究者。東京学芸大学個人研究員。2022年3月に単行本『非認知能力をはぐくむ絵本ガイド180』(秀和システム)を刊行。絵本とワークショップをライフワークとしている。アトリエ游主宰。

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