【e絵本】まるちゃんに学ぶ女の友情「ちびまる子ちゃん・たまちゃん、大好き」

 3月といえば、ひな祭り。今回ご紹介するのは、そんな季節にこそ読みたい“女の友情”のお話です。「ちびまる子ちゃん・たまちゃん、大好き」。絵と文/さくらももこ、アイフリーク「こえほん」内にて85円で配信中。

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ちびまる子ちゃん・たまちゃん、大好き
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 3月といえば、ひな祭り。今回ご紹介するのは、そんな季節にこそ読みたい“女の友情”のお話です。「ちびまる子ちゃん・たまちゃん、大好き」。絵と文/さくらももこ、アイフリーク「こえほん」内にて85円で配信中。

 ママ・パパ世代が漫画やテレビ放映でリアルタイムに楽しんでいた「ちびまる子ちゃん」から、おなじみのエピソードがデジタル作品に。いつも仲良しのまる子とたまちゃんは、ある日一緒にタイムカプセルを作ります。

 「あした、いっしょに神社の木の下にタイムカプセルをうめに行こうね」と約束した二人。でも当日、事情があってたまちゃんが来られず、急に心の距離が離れて…。

 子どものまっすぐさゆえに起こってしまうすれ違いを、うまく表現した作品です。発表から年月が経った今も色あせることなく、世代を越えて共感できるストーリーに仕上がっています。小学校3年生ぐらいからなら、自分の経験と照らし合わせて読めるのではないでしょうか。

 余談ですが筆者は三姉妹の長女で、ついでに親戚もほとんどが女性の、いわゆる“女系一族”。もうほんと、女子の面倒くささったら、骨身に染みています…。

 けれどもやっぱり、へこんだ時に活力をくれるのは同性。赤提灯の居酒屋で愚痴に付き合ってくれたり、宅急便で予告なく嬉しいメッセージ入り一升瓶を送りつけてきたり、「生きてるか、応答せよ!」のメールをよこしてくれたり。

 …って思い出すと、愛すべき“戦友”たちが同性に生まれてくれてよかったなとしみじみしちゃう。話が逸れたけど、子どもたちにも、友達を大事にしてもらいたい。
《てらしまちはる》

てらしまちはる

ワークショッププランナー/コラムニスト/絵本ワークショップ研究者。東京学芸大学個人研究員。2022年3月に単行本『非認知能力をはぐくむ絵本ガイド180』(秀和システム)を刊行。絵本とワークショップをライフワークとしている。アトリエ游主宰。

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