文部科学省は3月26日、2012年度に実施した「外部検定試験の活用による英語力の検証」事業の結果を公表した。調査結果から、高校生の大半は、日常生活の身近な話題については英語で理解・表現することができるが、社会性のある話題については課題があることがわかった。 同調査は、英語教育改善のため、218校の高校3年生51,287人を対象に2種類の外部検定試験(日本英語検定協会「英語能力判定テスト」とベネッセコーポレーション「GTEC for STUDENTS」)から教育委員会が任意に選択したものを実施。 調査の結果、高校生の大半は、日常生活の身近な話題については英語で理解・表現することができるが、社会性のある話題については課題があった。 また、「英文を英語のまま理解すること」「英文中の情報と同様の内容であっても表現が言い換えられたものを理解すること」「リスニングの会話や英文の概要や要点を把握すること」「情報量が多い英文の内容を聞き取ること」が苦手という傾向がみられた。 同省は、指導改善のポイントとして、社会性のある話題についての意見や理由を表現できるよう指導することが大切であると強調する。また、聞いたり読んだりした内容を、別の表現でわかりやすく言い換えながら伝える活動や、英語を英語のまま理解したり表現したりすることに慣れるような指導の充実を図ること、生徒が英語に触れる機会を充実させることが重要であるとしている。