大阪府教育委と日本MS、全府立高校に遠隔授業サポートシステムを提供

 大阪府教育委員会と日本マイクロソフトは27日、授業を自宅や病院から受けられる「遠隔授業サポートシステム」を、全府立高校に提供することを発表した。教育機関向けクラウド「Microsoft Office 365 Education」を活用する。

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遠隔授業サポートシステムの仕組み
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 大阪府教育委員会と日本マイクロソフトは27日、授業を自宅や病院から受けられる「遠隔授業サポートシステム」を、全府立高校に提供することを発表した。教育機関向けクラウド「Microsoft Office 365 Education」を活用する。

 病気やけがなどで、長期にわたり登校が困難な府立高等学校の生徒に向けて提供する。これにより、生徒はインターネットを介して、療養中の自宅や入院中の病院のPC上で、学校と同じ授業に参加できるようになる。府立高校全体でこうした遠隔授業サポートシステムを導入するのは国内初の事例となる。

 両者は生徒の要望を受け、2012年9月から府内の1つの高校で、Office 365 Educationに含まれるWeb会議システム「Microsoft Lync Online」を活用した遠隔授業サポートシステムの試験導入と検証を行っていた。結果が良好であったことから、大阪府教育委員会では、府立高校に約500名在籍している、病気やけがなどで登校が困難な生徒のうち、就学の意思を強く持ち学習意欲がある生徒を対象に、この取り組みを広げていくことにしたという。

 大阪府教育委員会では、利用希望者が在籍する府立高校で本システムを利用できるよう、日本マイクロソフトがまとめたマニュアルを提供していく。日本マイクロソフトは、府立高校向けにOffice 365 Educationを提供し本システムの構築・利用にあたっての技術支援を行う。

登校困難な生徒を支援する!Microsoft Lync Onlineを活用した遠隔授業サポートシステム
http://www.microsoft.com/ja-jp/education/enkaku/default.aspx
《冨岡晶@RBB TODAY》

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