日本人留学生、9割以上が海外勤務希望…「就活に不安」3割

 海外留学生の35%が留学前から就職活動に不安を感じており、留学後に就職活動をして改めて苦労を感じた留学生は34.3%に上ることが、ディスコの「海外留学生のキャリア意識と就職活動状況」調査結果より明らかになった。

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留学前の不安と留学後の苦労
  • 留学前の不安と留学後の苦労
  • 日本国外での勤務希望
  • 就職したい理由
  • 現在の英語力と語学試験の勉強を始めた時期
 日本人の海外留学生の35%が留学前から就職活動に不安を感じており、留学後に就職活動をして改めて苦労を感じた留学生は34.3%に上ることが、ディスコの「海外留学生のキャリア意識と就職活動状況」調査結果より明らかになった。

 同調査は、2月25日~3月13日に、日英バイリンガル対象就職・転職情報サイト「CFN」に登録している日本人留学生7,414人を対象としたインターネット調査を実施。342人の回答を得た。

 海外留学生に就職したい理由について聞いたところ、1位「経済的に自立したい」78.4%、2位「安定した収入を確保したい」71.6%で、国内学生と同じ傾向が見られた。大きな違いが表れたのは、「自分のスキルアップやキャリア形成のため」(海外:71.1%、国内:51.5%)や「大学での勉強を活かしたい」(海外:42.1%、国内14.0%)で、約20ポイントの差があった。

 日本国外での勤務希望について聞いたところ、「ぜひ働きたい」71.6%と「どちらかといえば働きたい」21.3%を合わせた92.9%に上り、国内学生の49.8%と大きな差があった。また、日本国外での勤務を希望する学生に対して、具体的にどこの国や地域で働いてみたいかを聞いたところ、1位「北米」78%、2位「西欧」45.6%、3位「東南アジア」38.4%となった。

 現在の語学力について、英語は「ネイティブレベル」16.4%や「ビジネスレベル」69.0%で、9割近い海外留学生がビジネスで英語が使えると回答した。留学に向けて語学試験の勉強を始めた時期は、TOEICとTOEFLのどちらも3割以上が「高校時代」と回答した。

 「留学前の不安」と「留学後の苦労」を比較すると、「留学・生活費用」「授業レベル」「語学力不足」など多くの項目が留学後に大きくポイントを下げ、杞憂に終わった人が多かった。一方、「就職活動」は留学前(35.0%)と留学後(34.3%)で変化なく、3割以上が苦労している。留学前から不安に思い、実際に就職活動をして改めて苦労を感じた、という海外留学生は少なくないという。

 先日、安倍総理が「就職活動を大学3年の3月に後ろ倒しにする」考えを明らかにしたが、海外留学生への配慮も求められているようだ。
《工藤めぐみ》

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