女子中高生対象のポータルサイト「フミコミュ！」を運営するふみコミュニケーションズは、同サイトにおいて学校での体罰を含む生徒指導に関する意識調査を実施。女子中高生の34％が体罰を受けた、または受けたことを見聞きしたことがあると回答した。 調査は、2月28日から3月30日の約1か月、女子中高生を中心とした全国のフミコミュ！ユーザーを対象にインターネットアンケートで実施。370名（中学生65.0％、高校生21.0％）から回答を得たという。 調査結果によると、「今までに学校で体罰を経験したことがありますか？」という問いに対し、4.3％が「自分がされたことがある」と回答。「クラス／部活の友人が体罰を受けたことがある」は18.4％、「学校の生徒が体罰を受けたと聞いたことがある」は11.1％となった。アンケートに回答した女子中高生のうち、34％が体罰を受けた、または見聞きしたことがあるという結果となった。 「友人・知人が体罰を受けたと聞き、どのように感じましたか？」という質問では、48.6％が「体罰を行った教師を怖く感じるようになった」と回答した一方、28.4％が「体罰を行った教師を憎むようになった」と回答した。 体罰を見聞きしたことに対する反応に関しては、約半数の48.6％が「体罰を行った教師を怖く感じるようになった」と回答。28.4％は「体罰を行った教師を憎むようになった」と答え、教師の体罰は対象者だけでなく周囲の生徒にも悪影響を及ぼすことが明らかになった。そのほか、69.2％が「体罰は暴力的なのでなくしてほしい」と回答した一方、28.6％が「指導が難しい生徒には体罰は必要だと思う」とも回答した。 「もし、あなたの学校で必要以上に体罰を受けている生徒がいたらあなたはどうしますか？」という質問では、35.9％が「信頼のできる教師に相談する」と回答。次いで「自分の保護者に相談する」が22.7％、「その生徒に声をかけ支えてあげる」が16.5％だった。 また、体罰がなぜ起こるかについての自由回答では、「教師のストレスなどが原因」「熱血教師が指導を頑張りすぎたり、教師のストレスが原因」「自分の思い通りにいかないと感情的になってしまい手をあげてしまうから」など、教師のストレスやイライラを理由に挙げる回答が多く見られた。そのほか、教師が受けた教育に原因があり、同じように生徒たちに接してしまうという理由も見られた。
