絵本アプリ、利用したいと考える保護者は3割に留まる

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現在どれくらいの頻度で絵本の読み聞かせをしているか
  • 現在どれくらいの頻度で絵本の読み聞かせをしているか
  • 現在どれくらいの頻度で絵本の読み聞かせをしているか(自己の経験を踏まえて)
  • 子どもの頃に両親から絵本の読み聞かせをしてもらった割合
  • 絵本の読み聞かせに期待すること
  • その後の人格形成や性格、能力の発達などにどの程度影響を与えるか
  • 今後読ませたい絵本
  • 絵本アプリへの期待
  • 購入してみたい未来の絵本
 先週土曜日20日に、宮崎駿監督の期待の新作『風立ちぬ』がいよいよ公開された。もはや誰もが認める巨匠である宮崎氏だが、先日発表されたメディケア生命保険の調査によると、“絵本になっていたら子どもに読んで欲しい偉人”ランキングで1位に選ばれたという。

 メディケア生命保険は12日、「子どもの絵本と教育に関する調査」の結果を公表した。調査期間は6月8日~12日で、小学3年生以下の子どもを持つ男女1,000名(調査対象者:20歳~59歳)から有効回答を得た。ちょうど先週から幼稚園など夏休みに入っており、家で過ごす時間が伸び、絵本を読む機会も増えている。この機会に改めて、絵本の効能を見直したところだが、この調査結果には、その他にも興味深い内容が並んでいる。

■絵本を読む効果、絵本に期待すること

 まず、「子どもの頃に両親からどれくらいの頻度で絵本の読み聞かせをしてもらったか」を尋ねたところ、どちらか一方から『読み聞かせをしてもらった』という回答は52.9%で、20代では62.5%、30代では54.9%、40代では48.6%となった。若い世代のパパ・ママの経験率の高さが目立つ結果といえる。

 次に「どのくらいの頻度で子どもに絵本の読み聞かせをしてあげているか」を聞くと、『月に1日以上』は3人に2人(66.7%)で、『週に1日以上』は半数弱(47.7%)だった。『週に1日以上』の頻度で読み聞かせをしているのは、パパは39.0%、ママは56.4%となり、パパとママでは読み聞かせ頻度に差があった。なお子どもの頃に絵本の読み聞かせをしてもらった層としてもらっていない層の『週に1日以上』を比較すると、《読み聞かせしてもらった層》では56.8%と《読み聞かせをしてもらっていない層》の37.3%を大幅に上回った。特に、《父親に読み聞かせをしてもらった層》では73.3%にものぼったという。

 また、「子どもへの絵本の読み聞かせにどのようなことを期待しているか」を聞いたところ、もっとも多かったのは「子どもが本に慣れ親しむ習慣がつく」で58.0%だった。「子どもの頃、絵本の読み聞かせをしてもらったり、絵本を自分で読むことが、その後の人格形成や性格、能力の発達などにどの程度影響を与えるか」を項目別に聞いたところ、『影響があると思う』(「非常に影響があると思う」と「やや影響があると思う」の合計)という回答は、【家族愛】73.5%、【優しさ】66.2%、【コミュニケーション能力】、【倫理観】いずれも63.4%、【学歴】41.3%、【ボランティア精神】32.1%となった。

 「今後どのような絵本を見せたり、読み聞かせたりしたいと思うか」を聞いたところ、もっとも多かったのは「日本のおはなし・物語絵本」で52.6%、以下、「しつけ絵本」39.2%、「海外のおはなし・物語絵本」37.5%、「ことばの絵本」35.0%、「みる絵本」「動物の知識絵本」いずれも34.5%が続いた。また「子どもに実際にあれば読んで欲しいと思う、今活躍している人物を題材にした“絵本の偉人伝”」を聞いたところ、1位は、冒頭にあげたとおり「宮崎駿(映画監督)」41.8%、2位「イチロー(プロ野球選手)」41.3%、3位「山中伸弥(iPS細胞研究者)」32.8%、4位「北野武(コメディアン・映画監督・タレント)」17.9%、5位「孫正義(実業家)」13.4%となった。

 ちなみに、子どもに絵本を読み聞かせして欲しい映画俳優を聞いたところ、男性俳優の1位は、『そして父になる』主演の「福山雅治」、2位は「森本レオ」、3位は「渡辺謙」となった。女性俳優の1位は日本を代表する女優の「吉永小百合」、2位は「松嶋菜々子」、3位は「綾瀬はるか」「市原悦子」となっている。


■デジタル時代の未来の絵本像

 また、最近ではスマートフォンやタブレット端末で絵本を楽しめる絵本アプリがある。「今後このようなアプリを使用したいと思うか」を聞いたところ、利用意向率(「非常に利用したいと思う」と「やや利用したいと思う」の合計)は30.6%と3割だった。年代別にみると、若いパパ・ママの方がデジタル絵本に抵抗がなく、利用意向率は20代では44.4%と高かった。「未来の絵本としてどのような絵本を購入してみたいと思うか」を聞いたところ、もっとも多かったのは「読むたびにストーリーが変化するデジタル絵本」で40.4%、以下、「効果音や音楽が流れるデジタル絵本」35.9%、「絵本のなかの絵を触ると動かせるデジタル絵本」34.7%、「物語の主人公を自分の子どもに変更できるデジタル絵本」33.6%が続いた。

 年代別にみると、20代のパパ・ママでは、「自分でストーリーを組み立てられる絵本」36.1%、「絵本の登場人物と会話ができるようなデジタル絵本」34.7%、「匂いを再現できるデジタル絵本」27.8%、「グーグルグラスを利用して絵本のなかに入っている感覚が味わえるデジタル絵本」26.4%、「閲読履歴からおすすめを提案してくれるデジタル絵本」23.6%など、多くの絵本で他の年代のパパ・ママよりも期待が高く、特に「AR(拡張現実)で現実世界とリンクするデジタル絵本」が27.8%で、他の年代との差が顕著になった。

 延長として、「デジタル教科書」についても質問。期待できることを聞いたところ、「映像や音声なども使用でき、わかりやすくなる」が55.7%でもっとも多く、僅差で「語学の授業などで正しい発音を音声で聞ける」が55.6%となった。

 次に、教育シーンにおけるいろいろな教材やツールを挙げ、それらの電子化に賛成か反対か聞きました。調査項目のなかで比較的「賛成」が高くなったのは連絡帳で、【幼稚園・保育園の連絡帳】では33.4%、【小学校の連絡帳】では35.9%が「賛成」だった。しかし、教材や黒板などは電子化に反対という意見が多く、「反対」としたのは【幼稚園・保育園の絵本などの教材】では54.9%、【小学校の教科書】では54.6%、【小学校の黒板】では40.8%になっている。

 最後に、教育制度や小学校入学前の教育内容についても賛否を聞いた。まず、教育制度についてみていくと、【幼稚園・保育園などの幼児教育の無償化】では「賛成」83.4%、「反対」4.9%と賛成派が圧倒的となりましたが、【小学校7年制(義務教育の1年前倒し5歳から小学生に)】では「賛成」23.9%、「反対」36.4%と反対派の方が多かった。また、現在、小学校5、6年で行われている“外国語活動”を正式な教科に格上げする【小学校英語「教科化」】については「賛成」67.9%、「反対」9.9%と大半が賛成派となった。

“絵本になったら子供に読ませたい偉人”、1位は宮崎駿……「子どもの絵本と教育に関する調査」

《冨岡晶@RBB TODAY》

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