子どもが喜んで学びを体験、満足度100%の教材を目指す…こどもちゃれんじ

 子どもの成長を見つめて25年、月齢や年齢に合わせた教育プログラムを展開、長く支持されるその工夫や秘密について、ベネッセコーポレーション幼児商品開発部babyぷち商品課課長の大久保瑞恵氏に聞いた。

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トロフィーを手に喜びの表情の大久保瑞恵氏
  • トロフィーを手に喜びの表情の大久保瑞恵氏
  • 大久保瑞恵氏としまじろう
  • 大久保瑞恵氏
  • 子どもと一緒に成長するしまじろう
 顧客満足度で評価する「イード・アワード2014」の通信教育において「こどもちゃれんじ」が幼児の「子どものお気に入り度」で部門賞を受賞した。

 子どもの成長を見つめて25年、月齢や年齢に合わせた教育プログラムを展開、長く支持されるその工夫や秘密について、ベネッセコーポレーション幼児商品開発部babyぷち商品課課長の大久保瑞恵氏に聞いた。

--「子どものお気に入り度」部門賞受賞、おめでとうございます。これを受けての思いをお聞かせください。

大久保氏:ありがとうございます。会員様の中には、親子二代にわたってこどもちゃれんじに取り組んでいる方もいらっしゃいますし、本当に嬉しいです。この教材によってお子様の好奇心、興味につながれば嬉しく思います。また、「こどもちゃれんじ」によって育児が楽しくなったり、お子様の成長がより見えやすくなったり、保護者の方の育児の応援者になれたらよいと願っています。

--こどもちゃれんじの魅力を教えてください。

大久保氏:紙の教材を中心に、映像や音の出る教材などマルチメディアでお子様の興味が刺激されるのが、こどもちゃれんじの魅力ですし、お子様が喜んで学習を進められるポイントだと思っています。たとえば、実際に象を見たことがないお子様は、絵本で象を見てもわからないから興味を示さないかもしれません。1度でも動物園で本物を見たことがあると、写真にも興味を示します。これは再認・認知、2度目に見ると反応するというものです。

 こどもちゃれんじは、玩具の象を見て、映像で動いている象を確認し、絵本でも象を見る、さらに玩具を触ると音も出る。それらがすべてつながると、共通点を発見して初めて象を認知・理解します。さまざまな教材によって再認・確認ができると、興味ももてますし理解も進みます。また、共通点を発見して「わかった!」喜びにより、次への学習、「たとえば色が違うのはなぜ?」など、興味が広がるきっかけにもなるのです。

--「しまじろうパペット」はなぜ、1~2歳向け「こどもちゃれんじ ぷち」に付属しているのでしょうか。

大久保氏:1~2歳の幼児期は、親子の間に第三者が入ることが大切です。「しまじろうパペット」が仲介することで、お子様は親御さんの言うことは聞けなくても、しまじろうの言うことなら聞いてくれることもあります。親子だけの閉じた関係ではなく、「しまじろう」が間に入ることで、三項関係が築ける、そんな役割があるのです。

--こどもちゃれんじの25年の歴史で、大きく変化した時期はありますか。

大久保氏:スタート当初は、お家の方が読まなくても、お子様自身で学べる内容のカセットテープ付き絵本がありました。テープを流しながら絵本を見て、「めくる」サインの音が流れると、お子様が自分でページをめくるという、ひとりでも学習できるものでした。

 その後、親子が一緒に取り組める教材へ、という転機が訪れ、93年にはTVアニメがスタート。大きな出来事は、1994年に映像の教材をお届けし始めたことです。当時、映像教材の制作は大変でしたが、会員も増えていましたので、思い切って制作に踏み切りました。1年1本から始め、その後どんどんお届け回数が増えました。

 その他では、2001年から押すと音が出る電子系の玩具教材を採用。お子様が自分がやったことに対して、動く、音が出るということは「発見」であり喜びです。これも、学びの大きな転換期でした。
《船田るみ子》

船田るみ子

北海道生まれ、フリーランスのコピーライターとして活動中。興味がある分野は、ニューロダイバーシティを含め教育、美術、建築、スポーツ(野球)、NFT、Web3など。企画・編集協力として、日めくり型書籍『年がら年中長嶋茂雄』(ベースボール・マガジン社刊)がある。Podcastを聞きながらのランニングが日課。

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