小中高での体罰6,721件、1万4千人以上の児童生徒が被害に…文科省調査

 文部科学省は8月9日、体罰に係る実態把握の結果(第2次報告)を公表した。2012年度における体罰は、国公私立合計で4,152校で6,721件発生、被害を受けた児童・生徒は14,208人にのぼることが明らかになった。

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体罰の実態把握について…調査結果
  • 体罰の実態把握について…調査結果
  • 体罰の実態把握について…発生学校数(国公私立)
  • 体罰の実態把握について…発生件数(国公私立)
  • 体罰の実態把握について…被害を受けた児童生徒人数(国公私立)
  • 体罰の実態把握について…体罰時の状況(国公私立)
  • 体罰の実態把握について…体罰の態様/被害の状況(国公私立)
 文部科学省は8月9日、体罰に係る実態把握の結果(第2次報告)を公表した。2012年度における体罰は、国公私立あわせて4,152校で6,721件発生、被害を受けた児童・生徒は14,208人にのぼることが明らかになった。

 公表されたのは、国公私立の小学校、中学校、高等学校(通信制を除く)、中等教育学校、特別支援学校、高等専門学校において、2012年度に発生した体罰の最終的な調査結果。児童生徒に対する体罰の実態を把握し、体罰禁止の徹底を図るため、同年4月に行った第1次報告後、より正確な実態把握に向けて児童生徒や保護者への調査を行うなどの再調査を進めてきた。

 調査の結果、体罰の発生件数は、小学校1,559件、中学校2,805件、高校2,272件、中等教育学校11件、特別支援学校47件、高等専門学校27件の合計6,721件となった。

 被害を受けた児童生徒数は小学校で2,717人、中学校5,853人、高校5,508人、中等教育学校11人、特別支援学校85人、高等専門学校34人で、計14,208人にのぼった。

 体罰のあった6,721件のうち、80%以上の5,415件が公立校で発生している。このうち、懲戒処分となったケースが162件、訓告等が2,590件、懲戒処分等を検討しているケースが2,663件だった。

 体罰時の場面は、小学校では「授業中」が59.1%で最多となり、中学校・高校では「部活動中」が38.3%、41.7%ともっとも多かった。また、体罰の態様でもっとも多いのが「素手で殴る」61.0%。その他は、「蹴る」9.2%、「殴るおよび蹴る」6.1%、「棒などで殴る」5.3%、「投げる・転倒させる」2.7%の順に多かった。被害の状況について、「傷害なし」が83.4%でもっとも多く、次いで「打撲」7.1%、「外傷」3.1%、「鼻血」1.4%となった。

 公立校における体罰の発生件数を都道府県・政令指定都市別にみると、長崎県が452件でもっとも多く、次いで大分県382件、大阪市325件、福岡県235件、三重県207件と続いた。

 同省では、部活動中の体罰を背景に高校生が自殺した事件を受けて、「体罰は、学校教育法で禁止されている決して許されない行為である」として、2013年1月に改めて体罰禁止の徹底を通知している。
《楠原 恵子》

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