【高校野球】夏の甲子園2013 「初出場で初優勝」前橋育英が逆転勝利

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 夏の甲子園2013、3,957校の頂点に輝いたのは初出場の前橋育英だった。逆転に次ぐ逆転。真正直な青春真っ只中の青年たちが繰り広げるダイヤモンドの中のドラマが人を魅了するのだろう。ゲームを振り返る。

【決勝】前橋育英(群馬)4-3延岡学園(宮崎)
 序盤、なかなかあと一本がでないなか、ゲームを動かしたのは延岡学園だった。4回、3番・坂元選手が強襲安打で出塁すると、続く4番・岩重がライト前安打で1死一二塁に。6番・田中選手を四球とし、2死満塁の場面で、7番・薄田が三塁適時内野安打。三塁手・荒井選手の悪送球により2点を先制。なおもチャンスは続き、9番・横瀬投手がライト前適時打でこの回3点とした。

 取られたら取り返す。前橋育英は5回に8番・田村選手の大会第37号ソロ本塁打で1点を返すと、無死一三塁の場面で交代したピッチャー井手投手に2番・高橋(知)が投手前スクイズでさらに加点。5番・小川選手のライト前適時打で同点としゲームを振り出しに。

 7回に3番・土谷選手がライト線への三塁打で出塁すると、続く4番・荒井選手が自分のエラーをバットで返すとばかりに三塁線を破る適時打で勝ち越しに成功。この1点が決勝打となった。

 延岡学園は先制するも追いつかれ、1点が遠かった。それでも「よくやった」という声が三塁側を包み、選手への惜しみない拍手が鳴りやまないのは、延岡ナインが作った新たな歴史を誰もが讃えている証だろう。

 「歴史を変える」前橋育英、今チームのテーマだ。荒井監督は「ここにいること自体が信じられない。」と喜びを表した。さらにここまでの試合について「自分たちが積み重ねてきたものを表現できて、その結果を優勝という形で残すことができて嬉しい」と語った。

 また、監督の次男で主将の荒井選手は「最高の気分だ。」と今の気持ちを表現。父である監督、チームメイト、寮母である母、そして応援してくれたすべての人のお陰で優勝することができたと感謝の気持ちを口にした。

 2年生ながらエース・高橋(光)投手は、9回最後の打席でピッチャー対決に。「全員の気持ちを込めて投げ込んだ」と語る最後の球は、捕手・板垣のミットに入りチームを勝利へ導いた。甲子園では687球を投げ切り、46奪三振、5失点という素晴らしい成績を残した。

 初出場とは思えないチームの仕上がりに誰もが圧倒された。隙のない守備、細かく点を繋ぎ、1チャンスを逃さない勝利への執念。どのチームにもある、当たり前の部分だろう。ただ、ほんの少しだけ他のチームよりもすべてにおいて「勝っていた」のだ。本当に素晴らしい試合だった。野球がわからないという人も思わずTVに釘付けになり、涙したことだろう。また来年、さらに力をつけて日本中を感動させてほしい。来春の選抜に向けての秋季大会はもう目前だ。
《田邊良恵》

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