【大学受験2014】センター試験まで100日、どうなる2014年大学入試?

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インタビューに答える坂口幸世氏
  • インタビューに答える坂口幸世氏
  • 代々木ゼミナール
 大学入試センター試験の出願が開始され、1月18日(土)の初日まで10月10日でちょうど100日となり、受験シーズンにむけ緊張感が一層高まってきた。大手大学予備校の代々木ゼミナールで入試情報センター 統括本部長を務める坂口幸世氏に、2014年度大学入試の人気傾向や志望状況などを聞いた。

--学部の人気傾向に変化は見られますか。

 2010年から2013年にかけ、理工学部、農学部などの理系学部、医学部や看護学部など資格に結び付く学部の人気が高まっています。いわゆる「理高文低」で、この傾向は2014年入試でも続くと考えられます。

 学部人気を左右しているのはやはり不況による影響や、就職状況です。理系の方が就職に有利という考えから、景気が悪いと理系に人気が偏ります。今後はアベノミクスや東京オリンピックの影響により、大学入試にも変化が現われるかも知れません。

 実は、模試の志願状況に変化が現れており、東京オリンピックの影響か、観光や国際、建築系の学部の人気が高まってきています。

--地元志向の高まりは継続しますか。

 地元志向にはいくつかの要因があります。まず不況の影響により、経済的な原因から近くの大学を志願する受験生が増えています。

 また震災の影響により、2012年の入試から東西分断型の傾向も見られます。たとえば、西部や中部地区の受験生が、これまでのように首都圏の大学を目指すのではなく、地元あるいは関西の大学を目指すというものです。親御さんの、できるだけ近くにお子さんをおいておきたいという心理の現れではないでしょうか。

--首都圏の受験生はいかがでしょうか。

 首都圏の国公立の定員は、受験生の数に対して少ないため、国公立の医学部や理系学部を志願する受験生は、地方の大学に進学するケースもあります。一方で、文系では地方の国立よりも、首都圏の私立を選択するケースが多いようです。首都圏での就職活動の利便性、また、文系の学費は、国公立と私立の差はさほど大きくないことがその理由です。

--安全志向の高まりが言われていますが、実際はいかがですか。

 地理的にも、成績、経済的にも安全志向の傾向があります。以前であれば、九州の上位層は九州大学を目指し、さらに京都大学を目指す。そしてさらに上は東京大学を目指していましたが、今は東大を志願する受験生は減っています。

 また首都圏の私立の出願者数でいえば、早慶などの難関は減少、MARCHは増減ありで、中堅以下の大学は増加傾向にあります。

--難関大学は合格しやすくなっているのでしょうか。

 倍率が下がるという点で入りやすくなると言えますが、難関大学はもともと倍率が高かったところに多少減少したというだけで、偏差値にはさほど影響はありません。

 一方で、これまで比較的入りやすかった大学は、志望者が増加することで偏差値の上昇が見られます。こうした大学では、優秀な学生が集まってくるようになれば、それにともない就職状況もよくなり、さらに志願者が増える。このよい循環が続いていけば、今後難関大学となっていくことも考えられます。

--人気や難易度に目立った変化はありますか。

 やはり人気のある理系学部や医学部では、志願者が増え倍率が上がるにつれ、偏差値も上がっています。学校単位では、一例をあげれば東京理科大学や芝浦工業大学、東京電機大学といった理系専門の大学への志望者が増えています。

--新設や移転などの動きについて教えてください。

 大学や学部の新設が続いており、2014年の注目は上智大学の「総合グローバル学部」ではないでしょうか。また、青山学院大学が文系学部の一部を相模原キャンパスから青山キャンパスへ移転しましたが、立正大学(法学部)や東京理科大学(経営学部)など都心回帰は今後も続きます。

--2015年入試から新課程へ以降しますが、その影響はありますか。

 大学入試センター試験では、2015年入試では旧教育課程履修者に対する経過措置がとられることが発表されましたが、各大学も今後発表していくでしょう。ですので、浪人したとしても不利になることはありません。

 また、前回の新課程への移行の時期を振返ると、新課程の前年である2014年入試において、各大学の入試の変更は非常に少ないのではないでしょうか。

--ありがとうございました。
《横井真里》

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