将来就きたい仕事、日本は「パティシエ」 アジアは「医者」…アデコ調べ

 人材サービスのアデコグループは、子どもを対象にした「将来就きたい仕事」を日本とアデコグループのアジア8つの国と地域でアンケートを実施した。日本人の子どもが就きたい仕事の1位は「パティシエ」、アジアの総合1位は「医者」という結果になった。

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アジア9か国の子どもが将来就きたい仕事ランキング
  • アジア9か国の子どもが将来就きたい仕事ランキング
  • 日本人の子どもが将来就きたい仕事ランキング
  • 日本人の子どもによる職業ごとの予想月収ランキング
  • 「家族」と「たくさんお金を稼ぐこと」ではどちらが大切か
 人材サービスのアデコグループは、子どもを対象にした「将来就きたい仕事」を日本とアデコグループのアジア8つの国と地域でアンケートを実施した。日本人の子どもが就きたい仕事の1位は「パティシエ」、アジアの総合1位は「医者」という結果になった。

 アンケートは2013年12月に、日本、中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナムで実施。対象は6歳から15歳の子どもで、日本人は800人、アジア各国で150~200人で、インターネット上で調査した。

 日本人の子どもが就きたい仕事は1位が「パティシエ」で、次いで「医者」「サッカー選手」「野球選手」「先生」となった。香港、韓国、タイ、ベトナムの1位は「医者」がもっとも多かった。「医者」を希望する子どもは、どの国も上位4位までに入っている。中国の1位は「先生」、台湾は「アスリート」、マレーシアは「俳優、女優」だった。

 男女別にみると、日本人男子1位は「サッカー選手」12.8%、2位は「野球選手」10.2%、3位は「医者」8%で、「パティシエ」は3.2%で8位だった。女子の1位は「パティシエ」で22%と多く、2位の「医者」9%に差をつけた。3位は「先生」8.2%。

 子どもによる予想月収ランキングのトップは「野球選手」「サッカー選手」「宇宙飛行士」「歌手」が同額の100万円だった。また、予想月収と就きたい仕事を比較すると、1位だった「パティシエ」の予想月収は20万円となり、必ずしも収入の多い職業にあこがれを持つわけではないとわかった。

 さらに、「家族」と「たくさんお金を稼ぐこと」ではどちらが大切かの問いには、日本人の子どもの59%が「家族」と答えている。理由として「家族はお金で買えないから」「家族が仲良く暮らせるほうが幸せだから」。「お金」と答えた子どもは「お金がなければ何もできない」「家族を守るにはお金が必要」と答えている。アジアの国や地域でみると「家族」と答えたのは、香港で96%、タイで94%、マレーシアで88%だった。韓国は回答がなかったため、日本が一番低い結果になった。
《田中志実》

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