【高校受験2014】湘南高校<特色検査>講評、複雑で濃い内容・数学的洞察力重視

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神奈川県立湘南高等学校
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 神奈川県公立高等学校の入学者選抜が開始された。神奈川県内で多数の塾を展開する湘南ゼミナールの協力を得て、2月17日に実施された湘南高等学校の特色検査の講評を速報する。

◆問題の概要:独立した高密度な問題がバラエティ豊かに並ぶ

 湘南の特徴は、1:一つの小さな設問にも、多くの内容がつめ込まれている「高密度型」であること 2:思考・作業の内容がきわめてバラエティに富んでいること 3:数学的・論理的な推理を重視していることの以上3点。

 問1は、「ことばとは何か」ではじまる論理重視の読解問題、問2は小型の数学的パズルが並ぶ。問3は、江戸時代末期の開国による貨幣交換を題材にした数学中心の問題。最後に問4は大規模な暗号の問題となっている。設問数が多く、作業も多いため、時間的にかなり厳しい問題となった。

◆設問の特徴:推理して、複雑な作業を正確にこなすのがポイント

 内容が豊富な分、選択やシンプルな記述が多く、「読解(入力)・思考・解答(出力)」で分けると、読解と思考にかなり重きをおいている。幅広い題材の問題だが、中心的テーマは「論理」。材料と方法を示して、作業したり、組み合わせ方を考えたりと、論理的に解答する。

 特に後半、問3の(エ)は、通貨の換算過程で複雑な組み合わせの計算を行い、多くの資料を用いて説明する難問。複雑な上、何を答えればよいのかが明示されていないのだ。受検者は資料から「何が言えるのか」という目標地点も決めなければいけない。このように解答の方向性まで推理させる難問は珍しい。

 最後の問4は全3ページにわたる暗号解読の問題。こちらは長い作業を速く正確にやりとげる「粘り」が求められる。問4と反対に計算の「持久力」の勝負。このように、タイプの大きく異なる難問がやや唐突に並ぶ点も特徴だ。

 これらの問題から、中学生が特別な知識なしで考えて解決できる数学の問題を、限界まで広く深く出題しようという意志が感じられる。

◆昨年との比較:難化、知識要素が後退-英語と技能減少・数学を強化

 英語の比率と難易度が下がり、技能教科の内容を用いる部分も小さくなった。これは知識的な面より論理的な面に重きをおいた結果とも見られる。数学的性格の強い問題のバリーションは増えた。また、手順の複雑な変換や、桁数の大きな計算も増え、速さ・正確さ・持久力を求める性格が強まった。

◆課題と対策:素早く正確な読み取りと柔軟な思考力が目標

 湘南対策の第一歩は、設問が「何を答えさせようとしているのか」を理解すること。具体的には、問題を読みながら重要箇所にマークし、要求されたことを明らかにする。マークやメモによって、多彩な内容にまどわされず、核心をつかむのだ。知識がそれほど重要でない分、問題の読みが重要になっている。

 2月14日に実施された共通選抜の学力検査5教科の正答と問題は、東京新聞「2014年首都圏公立高校入試」サイトにて閲覧することができる。
《田村麻里子》

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