平成26年度千葉県公立高等学校「後期選抜」が2月28日、全日制130校と定時制17校で実施された。「後期選抜」の志願者数(倍率)は、全日制が17,687人(1.40倍)、定時制が370人(0.50倍)となった。SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「数学」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。◆<数学>講評(SAPIX中学部 提供) 大問5題で構成され、大問1は計算小問、大問2は小問集合、大問3は二次関数と直線、大問4は円、大問5は規則性の問題でした。形式やボリュームは今年の前期選抜とほぼ同様です。ただ、制限時間が前期より10分短いので、大問ごとの時間配分がポイントになりました。(1)計算小問 例年通りやさしい問題でした。ミスなく即答したい大問です。(2)小問集合 昨年はやさしい問題が多かったのですが、今年はやや難化した印象です。ただし得点しにくかった確率問題と作図問題は千葉県立入試で頻出の分野です。どれだけ対策をしてきたかが得点差につながる問題でした。(3)二次関数 1はかなりやさしい問題でした。2は頻出単元であり、今までの問題演習の量で差がつきそうです。また、後期選抜の関数問題の2は、正答率が10%を切ることが多いので、手をつけるかどうかの判断が大切です。(4)平面図形(円) 証明問題が例年通りの形式で出題されました。前半の穴埋め部分はやさしいのですが、後半の記述部分は、穴埋めとのつながりにわかりにくいため難易度は高いと思われます。2は証明とのつながりは気づきやすいのですが、図形が複雑なため解きづらい問題でした。(5)規則性 いくつかの正方形を重ね、重なる部分・重ならない部分の面積の規則性を考える問題でした。時間をかけ、正確に図を描くことができれば解き進めることはできます。じっくり考えるだけの時間をこの大問に残せるかがポイントとなるでしょう。 このレポートは2014年3月2日に速報としてSAPIX中学部により作成されたもの。問題と正答については、現在、東京新聞「2014年首都圏公立高校入試」サイトにて閲覧することができる。