【高校受験2014】千葉県公立後期<理科>講評…上位校では高得点での争いか

 千葉県公立高等学校「後期選抜」が2月28日に実施された。SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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 平成26年度千葉県公立高等学校「後期選抜」が2月28日、全日制130校と定時制17校で実施された。「後期選抜」の志願者数(倍率)は、全日制が17,687人(1.40倍)、定時制が370人(0.50倍)となった。SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

◆<理科>講評(SAPIX中学部 提供)

 2014年の千葉県立高後期入試の理科は、昨年と同様、物理・化学・生物・地学から各2題ずつの出題でした。昨年の後期入試と比較すると大きな難易度の変化はないものの、典型問題が多いために学習量がしっかりと得点に比例していったと思われます。

1 化学(ろ過、濃度)
2 地学(火山、地層)
3 物理(音)
4 生物(感覚器、反射)
5 地学(天体)
6 生物(植物、生殖)
7 化学(化学変化)
8 物理(力、仕事)

 大問1(3)の誘導形式の計算問題、大問3(1)の音について誤っているものを選ぶ問題、大問4(3)の反射に関する記述問題、大問5(3)の時期や時間帯をずらした星座のようすの問題、大問7(3)の記述問題、大問8の(3)の計算問題などが得点差のつく問題です。

 観察や実験の問題が見られるものの、高度な分析や考察が必要となる問題は見当たりませんでした。ほぼすべての問題が基礎~標準のレベルで、前期入試に比べると格段に解きやすく、上位校では高得点での争いになるものと考えられます。

 昨年、今年と千葉公立高の入試問題は、前期入試と後期入試で重ならない範囲からの出題が増えてきましたが、全分野を偏りなく学習することが大切です。


 このレポートは2014年3月2日に速報としてSAPIX中学部により作成されたもの。問題と正答については、現在、東京新聞「2014年首都圏公立高校入試」サイトにて閲覧することができる。
《田村麻里子》

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