【文科省】ロレアルユネスコ女性科学賞に稲葉カヨ氏…3/4下村大臣会見

 下村博文文部科学大臣は3月4日の定例記者会見でロレアルユネスコ女性科学賞に稲葉カヨ氏が輝く、ESDの理解の促進を目指し愛称公募を開始、教科書検定基準改正を踏まえた展示リニューアルを行うことについて発言した。

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下村文部科学大臣定例記者会見のようす
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 下村博文文部科学大臣は、3月4日の定例記者会見でロレアルユネスコ女性科学賞が授与された稲葉カヨ氏、ESDの理解の促進を目指し愛称公募を開始したこと、教科書検定基準改正を踏まえた展示リニューアルを行うことについて発言した。

◆3月4日のテーマ
ロレアルユネスコ女性科学賞に稲葉カヨ氏が輝く(0:14~)
ESDの理解の促進を目指し愛称公募を開始(3:32~)
教科書検定基準改正を踏まえた展示リニューアルへ(6:49~)
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・ロレアルユネスコ女性科学賞に稲葉カヨ氏が輝く
 3月3日にパリのユネスコ本部ロレアルグループから女性研究者を対象とした世界的な賞である「ロレアルユネスコ女性科学賞」に京都大学副学長であり、同大大学院生命科学研究科教授の稲葉カヨ氏が選出。また、「ロレアルユネスコ女性科学賞国際奨学金」に九州大学大学院医学研究院学術研究員である小沢未央氏が選出され、授与されることとなった。

 女性科学賞は科学の分野で目覚ましい業績を上げた世界の優れた女性研究員5人を表彰するものであり、稲葉氏は免疫システムにおける樹状細胞の重要な役割を解明するとともに、細胞療法に大きな進展をもたらし新たな抗がん治療の確立へ向けて大きく前進した功績が評価された。昨年の東京理科大学総合研究機構教授である黒田玲子氏に続き5人目の受賞となった。

 また、国際奨学金は生命科学分野において将来が期待される世界の若手研究者15人の海外研究活動を支援するものであり、小沢氏は高齢者の認知機能に関する調査を行い、食事により認知症を予防できるとした研究内容が評価されたという。日本の研究者としては初の受賞となり、4月から留学予定であるロンドン大学でのさらなる活躍に期待を寄せた。

 今回2人の女性研究者がその活躍を国際的に認められるという快挙は女性研究者のグローバルな活躍促進の機運を醸成し若手女性研究者のロールモデルになるもの。「女性が活躍できる社会をつくることは安倍内閣の成長戦略の重要な柱の1つであり、文科省として今後も女性研究者の一層の活躍・促進を図るため、出産・育児との両立や研究力の向上を図るための取り組みについてさらに進めていきたい」と述べた。

・ESDの理解の促進を目指し愛称公募を開始
 11月に愛知県名古屋市、岡山市において持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議が開催される。「国連ESDの10年」の最終年となる一方でESDの認知度がまだ十分とはいえないことから、文科省と環境省においてESDを国民により身近に感じてもらうため、「みんなでつくる、みんなにわかるESD愛称公募」を開始する。

 親しみやすく覚えやすいESDの愛称を設けることでESDに関するユネスコ世界会議の成功とそれ以降の推進に向け、国内におけるESDの理解の促進を目指し、「子どもからお年寄りまですべての人にESDについて理解を深めてもらい、積極的に応募していただきたい」と述べた。愛称については5月下旬に決定し、さまざまな広報の機会に活用するとしている。

・教科書検定基準改正を踏まえた展示リニューアルへ
 大阪国際平和センターでは開館して22年が経過し、内容や説明文に変更が必要であり、小中学生にわかりやすく伝えるための展示リニューアルが必要であると判断し2013年4月に構想をまとめた。その中の留意点として小中学生の平和学習の利用に資するように教育基本法や新学習指導要領の趣旨を十分に踏まえるものとするとしている。

 また2月には、リニューアルにあたっての実施設計がまとめられており、その中で政府の統一的な見解を踏まえつつ事実を客観的に展示することを基本とし公正公平を期すとあるという。当該留意点については実施設計をまとめる過程で1月の教科用図書検定基準の改正を踏まえて大阪市教育委員会から意見を受け盛り込まれたと聞いているとした。


《田邊良恵》

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