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【高校受験2014】北海道公立高校入試<理科>講評…やや易化

 北海道立高等学校入学者選抜学力検査が、3月5日(水)に実施された。最終出願状況によると、全日制普通科は札幌市内が1.3倍、石狩学区が1.1倍、上川学区が1.0倍などとなった。

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 北海道立高等学校入学者選抜学力検査が、3月5日(水)に実施された。最終出願状況によると、全日制普通科は札幌市内が1.3倍、石狩学区が1.1倍、上川学区が1.0倍などとなった。

 進学会グループの北大学力増進会の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。この他の問題についても同様に掲載する。

◆<理科>講評(北大学力増進会 提供)

 昨年度から大問5題(4分野の小問集合・物理・化学・生物・地学各1題)の出題形式になったが、今年度もこの形式が踏襲された。分野間の配点は、物理・化学・生物・地学の各分野15点と均等である。

 1の小問集合は、設問数が昨年度(8問)から増加し、14問となった。基礎知識を問う語句問題が中心であり、基本的な計算問題も2問出題された。

 2~5は各分野からの出題であった。観察や実験の問いそのものは標準的であるが、問題文をよく読んで適切な判断・処理を行う能力が求められ、グラフを読む・文章や図を書く問題などで科学的思考をみる狙いの出題が見られた。

 2(生物分野)は光合成と呼吸・血液循環が出題された。ヘモグロビンのはたらき、実験結果から光合成と呼吸の関係を読み取る問題が問われた。説明文が長いが、設問は標準的内容であった。

 3(化学分野)は塩酸の電気分解とイオン、気体の性質、水酸化ナトリウム水溶液との中和の問題が出題された。問2(2)の中和による水素イオン・水酸化物イオンの数の変化のグラフ作図が難しいが、他は標準的内容であった。

 4(地学分野)は霧の発生・湿度に関する問題が出題された。問3の湿度と露点から気温を求め、室内の水蒸気量を求める問題は難問である。また、問4の霧が消えた理由の記述問題もやや難しい。

 5(物理分野)は光・音の性質が出題され、音の高低、光の屈折と全反射の関係が問われた。問4・問5の光の入射角・屈折角を使って解く問題がやや難しい。

 小問集合の設問数が増加したことから、難易度は昨年度よりやや易化すると思われる。基礎・基本的な知識を確実に理解しておくことが、高得点へのカギである。また、入試で出題される観察や実験の問いそのものは標準的であるが、科学的な見方・考え方が身についているか、考察したことを表現する力をみる設問も見られ、理科の総合力が求められている。

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 理科(PDF) : 問題 解答 (北海道教育委員会 提供)

 このレポートは2014年3月6日(入試翌日)に速報として北大学力増進会により作成されたもの。
《工藤めぐみ》

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