京産大生が考案したキャリアカウンセリングツール「人生すごろく」

 京都産業大学で「実践的PBL型教育」プログラムを学ぶ受講生ら10人が、自己分析や自己理解を効果的に行えるキャリアカウンセリングツール「人生すごろく」を開発した。

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京都産業大学で「実践的PBL型教育」プログラムを学ぶ受講生が考案
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  • 人生すごろく「金の糸」
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 京都産業大学で「実践的PBL型教育」プログラムを学ぶ受講生ら10人が、自己分析や自己理解を効果的に行えるキャリアカウンセリングツール「人生すごろく」を開発した。

 京都産業大学のキャリア形成支援プログラム「O/OCF-PBL」は、企業団体から提供される課題にチームで挑戦する実践指向型の課題解決(PBL:Project Based Learning)を通して、大学での学びの成果を実社会で活かす力を養っているという。

 2012年、同プログラムを受講する学生チーム10人は、日本キャリア開発協会(JCDA)からの課題「大学生の視点を活かす、キャリアカウンセリング体験プログラム開発」に取り組んでいた。同年4月から9月まで、学生へのアンケートや学内就職支援部署の進路センタースタッフへのインタビュー、学生や企業等でのトライアルを重ねて「人生すごろく」を考案。これを原案にJCDAが商品化、2014年3月10日に「人生すごろく『金の糸』」として発売した。

 「人生すごろく」では、サイコロを振って参加者(3~4人)全員が1つのコマを進め、「好きな教科は?」「夏休みの宿題はいつ終わらせていたか?」「思い出に残っている行事は?」などの質問に皆で答えながら、小学校・中学校・高校・大学時代を振り返る。

 キャリアカウンセリングにおいて重要な「過去の自分を振り返ること」「経験や思いを言葉にすること」ができるように工夫がされており、大学生だけでなく、新入社員教育や社内研修などにも使用できるという。

 開発した学生らは、この「人生すごろくで自己分析・自己理解することが、学生の就職活動や進路選択の際のミスマッチや、若年層の早期離職問題などの解消に少しでもつながるのではないかとの思いを込めて考案した」とコメントしている。

 「人生すごろく『金の糸』」はゲームキットとマニュアルのセット価格4,000円で、JCDAホームページより購入できる。
《水野こずえ》

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