【中受を終えて 3】志望校を選んだ理由、日程調整と合格可能性

 小学校の卒業式を終え、今は進学する麻布中の入学式を親子で楽しみにしているところです。中学入試を通じて私たち家族が体験したことを振り返り、取組みの過程で子どもも家族も成長していった様子を、このコラムを通じて共有させていただきたいと思います。

教育・受験 受験
麻布学園、中庭の桜
  • 麻布学園、中庭の桜
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 我が家は、2月3日(月)の11時に発表される渋渋中(第2回)、15時に発表される麻布中の両方で合格を得られなかった場合には、下記の2校を出願することも想定しました。

2月5日(水)渋渋中(3回目実施)
2月6日(木)攻玉社中(特別選抜算数)

 最難関は、サピックス偏差値70の筑駒中。国語、算数の難易度が非常に高く、息子にとってはチャレンジ校でした。サピックス模試で筑駒中の合格可能性は、一度だけ50%ということもありましたが、ほとんどの模試が合格可能性20%という結果ばかりでした。

 12月23日に実施されたジーニアスの筑駒模試でも、合格可能性は45%という状況でしたが、2月3日は当初の希望を変えずにそのまま筑駒中を受験することにしました。麻布中、渋渋中、栄東中そして市川中は、12月の最終のサピックス模試で、70%から80%の合格可能性との判定を受け、やはりそのまま出願することにしました。

 受験日程が決まった後、個別指導塾の先生から遠方の私学受験の際は、念のために試験会場近隣のホテルに宿泊した方が良いのではないかと助言をいただきました。埼玉県にある栄東中は、我が家から都心を通らない高速道路を使ったルートで、車で1時間ほどで到着できます。そのため、千葉県の市川中のみ、会場の幕張メッセ直近のホテルで午後4まで延長利用できる「受験生パック」を利用して宿泊することにしました。

◆受験当日に向けて

 我が家は、大手塾サピックス・少人数指導塾ジーニアス・個別指導塾β国語教室の指導をブレンドして受験対策を進めました。心がけたのは、「大手塾の通常授業・土日講座は極力休まずに受講する」「個別指導塾は、大手塾が休みの日を中心として、最優先で受講する」「少人数指導塾は、筑駒模試・筑駒対策を受講する」の3点でした。

 サピックスは、通常授業とともに、夏季講習、冬季講習、正月特訓に出席しました。サピックスは元旦が休みでしたが、元旦はβ国語教室で、何人かの生徒さんとともに、社会科の特訓講座を10時から17時までご指導いただきました。

 参加した生徒はみな、湯島天神の合格祈願の文房具を頂戴して新年のスタートを切りました。指導の帰り、湯島天神に親子で初詣をし、合格祈願と絵馬の奉納をしたのち、露店で久しぶりの粉もん「大阪焼き」を食べました。

 少人数指導塾ジーニアスでは、筑駒模試12月23日、筑駒特訓11月30日、12月22日、1月13日、筑駒国語講座12月25日を受講しました。ジーニアスは、サピックスの休講日に筑駒関連講座と模試を実施していましたので、サピックスと併用して息子の同級生も何人か通っていたようです。

 β国語教室やジーニアスなどの人気塾になると、先着順や空きがある場合のみ受講を受け付ける場合もあるようです。大手塾、少人数塾、個別指導塾のそれぞれの良さを理解したうえで、子どもにあった塾・学習法を選択することが大切だと思います。
《逢沢峻》

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