【公立中高一貫校】キャリア教育を通じ主体的な学びへ…県立相模原

 健吾くん(12歳・仮名)は、会社員のお父様、専業主婦のお母様、小学生の妹さんの4人家族。今春、神奈川県初の公立中高一貫校である県立相模原中等教育学校に合格した中学1年生だ。

教育・受験 受験
相模原中等教育学校のホームページ
  • 相模原中等教育学校のホームページ
  • 平成26年度の中学入試状況
 神奈川県立相模原中等教育学校に通う健吾くん(12歳・仮名)は、会社員のお父様、専業主婦のお母様、小学生の妹さんの4人家族で神奈川県内に暮らしている。今春、神奈川県初の公立中高一貫校である県立相模原中等教育学校に合格した中学1年生だ。

 県立相模原中等教育学校(以下、相模原中等)は、生徒一人ひとりの個性をより重視した教育の実現を目指し、平成21年度に開校。平成26年度より併設されていた相模大野高等学校がなくなり、完全6年制となった。平成26年度の中学入試状況は、平均競争率が男子6.96倍、女子8.34倍と高倍率だった。

 お母様によると、健吾くんが相模原中等を目指した理由は、学習・生活・キャリア教育を軸にした、6年間の幅広い教育活動が、将来の道を探るうえで非常に充実したものになると感じたから。実際に学校説明会に足を運んだところ、生徒達が楽しく元気に学校紹介をしていたのが好印象で、挨拶も素晴らしかった。また、授業見学で、和やかな雰囲気でありながら生徒達が集中して取り組んでいる姿を見ることができたのだという。

 受検に向けた学習を始めたのは小学5年生の3月頃。最終的に受検校を決定したのは小学6年生の8月頃。他の学校は併願せず、受検したのは相模原中等1校のみ。もし合格しなかったら、地元の公立校に行くことに決めていたという。

 お母様は、健吾くんと志望校の過去問題を一緒に解き解説したほか、作文に慣れるため、ご両親は健吾くんと交換日記をして受検をサポート。グループ活動対策では、テーマを決めて、3人で討論をするなど、ご両親は積極的に健吾くんの受検勉強に関わった。中学受検を経験することで、家族の絆を深めたようだ。

--利用していた教育サービスは?

 集団塾、通信教育。

--塾の名称と選んだ理由、始めた時期は?

 小学5年生3月より中萬学院に入塾。わからないことを遠慮なく聞ける、アットホームな雰囲気が気に入ったから。また、自宅から通いやすい場所でした。

 塾以外には、小学6年生4月より進研ゼミ小学講座「公立中高一貫校受検対策コース」を利用。進研ゼミは、小学校入学からずっと続けている講座で信頼できました。また、内容量に無理がなく、公立中高一貫受検に関する情報誌なども付いていて、活用できると思ったからです。

--6年生の秋以降、学校・塾以外で1日の平均学習時間は?

 平日は2時間、休日は4時間。

--入学した学校を気に入っていますか?

 気に入っています。生徒(先輩方)は真面目な人が多いと思っていましたが、実際はとても親しみやすく、楽しい人が多いです。体育祭や文化祭が楽しみです。

--通学はどんな手段で、時間はどのくらいかかりますか?

 バス・電車・徒歩で1時間10分。

--これから中学受験に挑戦する親子にアドバイスをお願いします。

 なぜこの学校に入りたいのか、入学して何がしたいのかはっきりとした目標をもつことで、最後まで頑張り抜くことができると思います。どんな勉強をしているかを親も把握し、一緒に問題を解いたり、面接などの練習をしたりすることで、子どもの苦手な所が見え、的確なアドバイスができます。風邪やインフルエンザの流行る時期なので、無理はさせずに体調管理をしっかりとすることが重要です。

※ 名前は仮名です。
※ 記事は取材にもとづいて作成しておりますが、本人を特定できないように一部アレンジしております。
《工藤めぐみ》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top