全国中学入試センターは、6月1日に東京都と神奈川県の2会場で開催する小学6年生対象の「全国公立中高一貫校対策テスト」の申込み受付けを5月7日に開始した。 公立中高一貫校は、高等学校の授業料無償化などの影響もあり、人気に拍車がかかっているという。学校が目指す目標により近い適性を持った入学者を選抜するため、学力考査ではなく「適性検査」を実施しているが、実際には学校準拠の内容から逸脱した難易度の高いものになっている傾向があるようだ。 全国中学入試センターでは、こうした状況をふまえ、公立中高一貫校を目指す受検生は1回でも多く対策テストを受けておくことが望ましいとしており、6月から11月にかけ年6回テストを開催し、年間延べ7,000人以上の受検生を集めているという。 今年度初となる今回の対策テストでは、論理・数学的知識や視覚・空間的知能、音楽・リズム知能、運動感覚知能、博学的知能、内省的知能、言語・語学知能などをベースに「4つの力」の回路を全開にして考え、表現する問題を用意。テスト後は、各設問ごとに定めた「評価の視点」を基準に採点された成績表が返却され、志望校内順位を通じて現在の自分の位置を知る目安となるという。 今回の会場は、東京が早稲田大学・早稲田キャンパス、神奈川が慶應義塾大学・日吉キャンパスとなっている。時間は午前・午後の2回実施予定。申込みは電話、インターネット、日能研各校窓口で受け付けている。なお、会場で受検できない児童向けに自宅受検にも対応するという。◆全国公立中高一貫校対策テスト実施日:6月1日(日)時間:9:15~11:00、13:45~15:30会場:早稲田大学・早稲田キャンパス、慶應義塾大学・日吉キャンパス内容:適性検査I・II(各45分)受検料:5,400円申込締切:電話 5月23日(金)、インターネット 5月25日(日)、日能研各校窓口 5月31日(土)