大東文化大学が給付型奨学金を新設、高校成績基準設けず募集を開始

 大東文化大学は、11月4日より入学前予約採用・給付型の奨学金「桐門の翼 奨学金」の募集を開始した。対象者は、2014年度入試の受験者で、採用者数は100名以内、12月4日までの1か月間募集を行う。

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大東文化大学、「桐門の翼 奨学金」
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 大東文化大学は、11月4日より入学前予約採用・給付型の奨学金「桐門の翼 奨学金」の募集を開始した。対象者は、2014年度入試の受験者で、採用者数は100名以内、12月4日までの1か月間募集を行う。

 奨学金額は、入学する学科の授業料免除。1年次は授業料の全額免除、2年次以降は授業料を半額減免するという。2年次以降は、学業成績などの継続審査があるが、原則として4年間の継続支給となる。

 申請資格は、2015年度「全学部統一入試(前期)」「一般入試(3教科)」のいずれか、あるいは両方を受験する生徒。また、主たる家計維持者の所得が給与収入で600万円以下(課税前)、給与収入以外では350万円以下に該当するものとなっている。

 「桐門の翼 奨学金」の特徴は、選考の際に高校での成績基準を設けないことと、入学前から支給額がわかる予約型であること。「学ぶ意欲」を重視した奨学金であるという点と、入学前に支給額がわかるため、4年間のマネープランを立てられる点が魅力だ。

 大東文化大学学生支援課によると、「肝心なのは高校の成績ではなく大学で学ぶ意欲」だという。高校1~2年生の間部活に励み、3年生で勉強に目覚めた受験生は、評定平均値がよくなくても意欲は高い。「高校時代に何を残したか」ではなく、「大学で何がしたいか」という前向きな奨学金だといえるだろう。

 奨学金が予約型であることも生徒と保護者にメリットを与える。奨学金に期待して入学したものの、給付対象とならなかった場合、経済的な理由から退学に追い込まれる学生もいるという。こういった経済的不安感を取り除くため、事前に4年間の支援額を明確にすることで、家計やアルバイトなどを考慮した卒業までのマネープランを描けるよう対応した。

 また、貸与型ではなく、給付型にした拘りもあるようだ。大学独自の奨学金制度を利用しようとする学生は、すでに日本学生支援機構から貸与を受けていると同課は話す。学生が貸与を重ねる奨学金ではなく、「学ぶ意欲」をもつ学生にチャンスを与え、入学前に計画を立てられるような制度にしたかったという。

 「桐門の翼 奨学金」の申請期間は11月4日~12月4日まで。審査結果は12月22日以降に郵送にて通知される。入試は2月となっているため、正規合格者の中から入試成績に基づいて奨学金採用候補者を選考し、合格通知とともに送付するという。
《湯浅大資》

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