【話題】国立大3分類に反対意見多数、「階層化が明示・強化される」

 全国の国立大学を「地域活性化の中核的拠点」「特定分野で世界的な教育研究の拠点」「世界最高水準の教育研究の拠点」の3つに分類し、評価に応じて運営交付金を分配するという政府の方針が報道されている。これについてインターネット上では反対意見が多数みられた。

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3つの枠組み
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  • 評価と配分のサイクル(イメージ)
 全国の国立大学を「地域活性化の中核的拠点」「特定分野で世界的な教育研究の拠点」「世界最高水準の教育研究の拠点」の3つに分類し、評価に応じて運営交付金を分配するという政府の方針が報道されている。これについてインターネット上では反対意見が多数みられた。

 国立大学の運営交付金見直しにあたり、「地域活性化の中核的拠点となりつつ、特定の分野で世界ないし全国的な教育研究の拠点を目指す大学」「特定の分野で世界ないし全国的な教育研究の拠点を目指す大学」「国際的スタンダードの下、全学的に世界最高水準の教育研究の拠点を目指す大学」の3つの重点支援の枠組みを新設。各大学がいずれかの重点支援の枠組みを選択し、評価に応じて運営交付金が配分される。同じ枠組み内での競争を促す狙いがあるという。

 評価指標については、全大学共通の指標として「IRの活用状況」「科研費等の競争的資金の獲得状況」、地域活性化の指標として「地域ニーズに応じた人材育成や地域連携の状況」、特定分野の教育研究の指標として「特定の分野の人材育成や研究の状況」、世界水準の教育研究の指標として「論文数、論文引用数などの研究の状況」「留学生数」「外国人教員数」「グローバル化の状況」などが検討されている。

 これに対して、インターネット上では多数の反対意見があがっている。

◆国立大3分類に関するネット上の反応の一部
「教育に市場原理持ち込むとロクなことにならん予感がする」
「今まで明確ではなかった階層化が明示・強化されるのは、あまりいい施策ではないような気がする」
「これってつまり結果の出てない大学には運営交付金を減らしますってことか」
「国立大が多くの県に作られたのは、どこに住んでいても基準以上の高等教育を受ける機会を保証するためだったはずで、各大学の特色云々というのはそこを否定することになるのでは」
《工藤めぐみ》

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