2015年度就活スケジュール変更の認知は約8割…内閣府意識調査

  内閣府が行った就職活動開始時期の変更にともなう学生への調査によると、2015年度卒業予定の大学3年生と大学院1年生の約8割が時期の変更を認知していたものの、全体では知らない学生が2割を超えることがわかった。

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 内閣府が行った就職活動開始時期の変更にともなう学生への調査によると、2015年度卒業予定の大学3年生と大学院1年生の約8割が時期の変更を認知していたものの、全体では知らない学生が2割を超えることがわかった。

 「就職・採用活動開始時期の変更に伴う学生の意識等調査」は、2014年10月8日から10月29日まで、全国の大学2年生・3年生・4年生、大学院1年生・2年生それぞれ1,000名、合計5,000名を対象に、楽天リサーチによってインターネットで実施された。

 2015年度卒業・終了予定者から、就職・採用活動のスケジュールが、広報活動は卒業年度に入る直前の3月1日以降に開始、採用活動は卒業年度の8月1日以降に開始となり、従前の3分の2の期間に短縮される。

 開始時期が変更になることについて、変更後に就職活動をする大学3年生の80%、大学院1年生の77.9%が「知っている」と回答したが、対象者全体では25.5%の学生が変更を知らなかった。

 大学4年生、大学院2年生ともに79.1%が変更を知っていたが、大学2年生のうち「知っている」と回答した人は55.9%に留まった。

 また、医学・歯学・薬学などの保健を専攻する学生で「知っている」と答えたのは47.5%、教育学・小学校課程・中学校課程などの教育を専攻する学生では59.1%と、民間企業を希望する学生よりも認知度が低かった。

 開始時期の変更により、大学3年生では72.5%、大学院1年生では60.3%が「就職先決定までの期間が短くなり、就職先が決まらないかもしれない」ことを不安に思っていることも明らかになった。

 内閣府では、活動開始時期の変更により学生に不安や混乱が生じないよう、変更を認知していない学生への更なる周知や、キャリアセンターなどによる就職マッチングの強化などの支援が必要としている。

《勝田綾》

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