ベネッセHD、純利益が82%減…顧客情報漏えいで260億円の特別損失

 ベネッセホールディングスは2月6日、2015年3月期 第3四半期の連結業績を発表した。顧客情報漏えいにともなう情報セキュリティ対策費260億円を特別損失として計上したことにより、純利益は前年同期比82.2%減の36億4,600万円となった。

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 ベネッセホールディングスは2月6日、2015年3月期 第3四半期の連結業績(2014年4月1日~12月31日)を発表した。顧客情報漏えいにともなう情報セキュリティ対策費260億円を特別損失として計上したことにより、純利益は前年同期比82.2%減の36億4,600万円となった。

 ベネッセグループの連結業績は、前年同期と比べ増収、営業利益と経常利益は増益となったが、純利益は特別損失の計上により減益となった。「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」の減収による減益や、「進研ゼミ」の小学講座から高校講座のうち9学年でタブレット教材を導入したことによる費用の増加などがあったものの、顧客情報漏えい事故を受けて新規営業活動を一時停止したことにともなう販売費の減少、海外教育事業領域における増収にともなう増益、語学・グローバル人材教育事業領域における人件費の減少等により、連結営業利益は409億8,700万円で対前年同期比16.0%の増益となった。

 ベネッセコーポレーションの顧客情報漏えいにより、顧客へのお詫びとお詫び文書の発送費用、問合せ対応費用、個人情報漏えいに対する調査・情報セキュリティ対策などの費用260億円を計上した。なお、この費用は新たな事実の判明や追加対応の発生などにより今後変動する可能性があるという。
《工藤めぐみ》

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