医師国家試験の出題傾向「臨床実地問題」に重点、出題数の減少も検討

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 厚生労働省は3月30日、医師国家試験改善検討部会がまとめた報告書を公表。平成26年6月より議論を行ってきた医師国家試験の評価と改善について、基本的な方向性など意見をまとめた。試験の出題傾向として「臨床実地問題」に重点をおく考えを示した。

 医師国家試験は、医療を取り巻く状況や医療の進歩に合わせ、その都度改善が行われている。近年の大幅な見直しは平成13年、出題数が320題から500題へと拡大され、試験日数が2日間から3日間へと延長されている。平成27年度からは、すべての医学部における臨床実習開始前の共用試験CBT(Computer Based Testing:コンピューターを活用した知識の評価)の合格基準を設定することにより、臨床実習開始前の医学生の基本的な知識が担保される予定。

 今後の方向性として、単に知識を問う問題ではなく臨床的な応用力を問う問題を出題するため、出題傾向として「臨床実地問題」により重点をおくとしている。これについては、合格基準が統一化された共用試験CBTにより、医学生の基本的な知識が担保されることを前提として、「一般問題」の出題数や合格基準の見直しを行うという。

 部会では、共用試験CBTと国家試験の出題内容の重複を精査した結果、医師としての基本的な姿勢を含めた基本的診療能力を問う「必修問題」は現状通りとし、「医学総論」「医学各論」から「一般問題」として100題程度減らすことが可能との考えを示した。「臨床実地問題」については、より臨床の思考過程に重視をおきつつ、出題数は現状維持とした。

 具体的な出題数や合格基準の設定については、医道審議会医師分科会でさらに検討を行う。この改善が適用されるのは、共用試験CBTの合格基準統一化により知識が担保された医学生が医師国家試験を受験する平成30年からが適当であるとしている。また、着手可能な改善事項は早急に対応することを望むとした。
《黄金崎綾乃》

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