JASSO、大学院博士課程の学生に対する新たな免除制度導入

 日本学生支援機構(JASSO)は、大学院博士課程の学生に対し、新たな免除制度を導入すると発表した。新制度では、博士課程に進学する段階で、優秀な学生を奨学金返還免除候補者として決定する。進学前に返還免除が決定するので、安心して研究活動に専念できるという。

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今後のスケジュール(予定)
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 日本学生支援機構(JASSO)は、大学院博士課程の学生に対し、新たな免除制度を導入すると発表した。新制度では、博士課程に進学する段階で、優秀な学生を奨学金返還免除候補者として決定する。進学前に返還免除が決定するので、安心して研究活動に専念できるという。

 これまでの制度では、第一種奨学金(無利子)の貸与を受けた者の3割を上限とし、在学中に特に優れた業績をあげたと認められる者を対象に、貸与期間終了後に返還の免除(全額または半額)を決定していた。

 今回導入されることになった新制度では、従来の制度に加えて、上記3割の範囲内で博士課程の入試結果などが優秀であった者に対して、博士課程に進学し、奨学生として採用される段階で第一種奨学金の返還免除候補者として決定する。

 新制度の導入により、学生は博士課程進学後、引き続き安心して教育・研究活動に専念できる環境が確保できる。また、大学側も、より優秀な人材を確保できる仕組みとしての効果が期待される。新制度適用者は、採用実績が一定の要件を満たす大学院を対象に、前年度第一種奨学金採用者の2割を上限としている。

 今後のスケジュールは、平成27年8月から平成28年3月までに大学が採用時返還免除候補者を同機構に推薦し、平成27年11月から平成28年3月までに返還免除内定者が決定する。平成27年度4月に博士課程に進学した学生についても、在学採用としての推薦を受け付けるという。
《外岡紘代》

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