クラレが6月22日、小学6年生の「将来就きたい職業」、親の「就かせたい職業」ランキングを発表した。結果は、男子は「スポーツ選手」、女子は「教員」がそれぞれ1位。小学校入学時の同調査の結果と比較し、入学時から卒業時までの変化も追っている。 同アンケート調査は、2015年3月に小学校を卒業した当時小学6年生を対象にインターネットアンケートにて実施したもの。男子406名、女子571名、男子の親362名、女子の親491名の有効回答を得ている。また、比較した入学時の結果は、2009年4月に小学校に入学した子どもとその親を対象に同社が実施したアンケート結果を用いた。 男子が卒業時に就きたい職業は、1位「スポーツ選手」18.6%、2位「研究者」9.8%、3位「医師」5.5%、4位「ゲームクリエイター」5.2%、5位「エンジニア」5.0%という結果に。1位のスポーツ選手は入学時と変わらないものの、2位以下は「消防士」「大工」「警察官」などの職業に変わり理系職業が上位に集中しており、6年間の学びを通して理系への関心が高まったことがうかがえる。 女子が卒業時に就きたい職業は、1位「教員」8.9%、2位「医師」6.9%、3位「ケーキ屋・パン屋」5.5%、4位「看護師」4.6%、5位「漫画家・イラストレーター」4.3%。入学時には1位「ケーキ屋・パン屋」が34.7%を占めていたが卒業時には3割以上を占める圧倒的な人気職業がなくなり分散傾向にある。「教員」「看護師」「医師」など、上位の職業ラインアップに大きな変化はなく男子と比べると小さい頃からの憧れを実現したい気持ちが見て取れる結果となった。 また、男子の親が就かせたい職業は、1位「公務員」14.2%、2位「エンジニア」8.7%、3位「研究者」7.9%という結果に。入学時には1位だった「スポーツ選手」は8位にランクダウン。しかしながら子どもが就きたい職業と8つの職業が一致しており、子どもの夢を応援したい親心が見られた。 一方、女子の親が就かせたい職業は、1位「看護師」11.6%、2位「公務員」9.6%、3位「教員」9.2%。入学時は1位だった「ケーキ屋・パン屋」や、「花屋」「芸能人」など子どもの夢に沿った職業が卒業時にはランク外となった。上位3職業のほかにも「薬剤師」「医師」「専門職」など、資格や技能を活かせる仕事に就き自立した女性になってほしいと願う親心が見られる結果となった。【男子が将来就きたい職業(卒業時)】1位 スポーツ選手2位 研究者3位 医師4位 ゲームクリエイター5位 エンジニア6位 教員7位 建築家・設計士8位 会社員9位 警察官10位 動物園・遊園地スタッフ/スポーツ関係/運転士・運転手【男子の親が就かせたい職業(卒業時)】1位 公務員2位 エンジニア3位 研究者4位 医師4位 会社員6位 建築家・設計士7位 教員8位 スポーツ選手9位 医療関係10位 警察官/消防・レスキュー隊【女子が将来就きたい職業(卒業時)】1位 教員2位 医師3位 ケーキ屋・パン屋4位 看護師5位 漫画家・イラストレーター5位 デザイナー7位 研究者7位 芸能人・歌手・モデル7位 保育士7位 薬剤師【女子の親が就かせたい職業(卒業時)】1位 看護師2位 公務員3位 教員4位 薬剤師5位 医師6位 会社員7位 研究者7位 医療関係7位 国際関係・外交官7位 専門職(資格を有する仕事)