冬休みに遊びたい!「すごろくや」が選ぶ3世代で楽しめるボード・カードゲーム10

 年末やお正月は、家族そろって遊ぶ絶好の機会。そこで今回はボードゲーム専門店の「すごろくや」オーナーの丸田康司氏に、子どもから大人、おじいちゃん、おばあちゃんまで3世代で楽しめるボードゲームやカードゲームを聞いてみた。

趣味・娯楽 保護者
「すごろくや」オーナーの丸田康司氏
  • 「すごろくや」オーナーの丸田康司氏
  • 東京のJR高円寺駅そばにある「すごろくや」の実店舗
  • 「イチゴリラ」すごろくや (画像提供:すごろくや)
  • 1~5枚のカードを当てる「イチゴリラ」 (画像提供:すごろくや)
  • 「キャプテン・リノ」HABA (画像提供:すごろくや)
  • ハラハラドキドキが楽しめる「キャプテン・リノ」 (画像提供:すごろくや)
  • 「ファイアドラゴン」HABA (画像提供:すごろくや)
  • ドラゴンを操り、ルビーを集める「ファイアドラゴン」 (画像提供:すごろくや)
◆おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に楽しめる

「ハゲタカのえじき」kodkod
対象:8才~大人
人数:2~6人用
価格:1,500円

 プレイヤー全員が自分の手札から数のかいてあるカードを出し合い、一番大きい数字の人が「獲物カード」を獲得し、高得点を目指していく。獲物カードがなくなった際に、合計点がもっとも高い人が勝利となる。

★すごろくやオススメポイント
 「駆け引きの醍醐味を味わえるカードゲームです。こんなに盛り上がり、手軽に遊べ、しかも万人に楽しめるゲームはなかなかありません。初めて遊んだ人でも、上手い人でも毎回ドラマがあります。要は番号札でじゃんけんをするような遊びですが、どのカードを出すのか読みあいになる一方で、適当に出したカードにひっくり返されることもあり、何度やっても面白いです。」

「ベストフレンドS」すごろくや
対象:7才~大人
人数:4~6人用(増員可)
価格:4,860円(税込)

 毎回1人が出題者となり、「出題者が一番だと思う、無人島に持っていきたいもの」などのお題について、全員が回答するゲーム。ポイントは、「出題者に一番喜んでもらえる」こたえを考えること。お題は、子ども用から大人用まで全100問用意されている。別売の専用筆記ツール(1組700円)を購入すれば、何人でもプレイ可能。

★すごろくやオススメポイント
 「こちらもすごろくやオリジナルの人気ゲームのひとつです。言葉を使ったワードゲームは、駆け引きやハッタリのようなヒネリを入れたものが多かったですが、これは直球で相手を喜ばせるというのがポイント。しかも、専用の『ピクセルスレート』とペンをセットにした筆記ツールが付いているので、紙とペンを用意しなくていい点も好評です。このゲームは、子どもにとって『みんなが自分を喜ばせてくれる』という経験ができ、とても人気があります。今後は、子ども用カード集なども追加で出す予定です。」

 以上、すごろくやオススメの10本だが、今回はさらにゲームを遊ぶうえでの注意点も聞いてみた。

(1)口出しをしない

 「ボードゲームは、正解をもとめて遊んでいるのではありません。自発的にこうするんだ と気付くのが、子どもにとって一番です。もしゲーム中の状況判断が自発的にどうしてもできないと感じたら、まだそのゲームは子どもには早いということだと思います。」

(2)説明書をみんなで確認しよう

 「説明書をきちんと読まず思い込みでゲームを始めてしまうと、ゲームがわからず、どうしていいかわからなくなってしまうことが多々あります。ただし、ゲームの説明は親が全部背負い込むのも大変です。ルールの把握からゲームだと思って、最初に全員で確認し、わからないルールはみんなの力で解決していきましょう。」

(3)最初は短いゲームを繰り返してゲームに慣れよう

 「子どもはゲームに負けると、『自分はダメなんだ』と激しく落ち込んだり、かんしゃくを起こしたりしてしまう場合があります。そういった場合は、まず短いゲームを繰り返して遊んでみましょう。負けたり勝ったりする体験をたくさん蓄積することで、ゲーム遊びで負けることは自分が否定されているわけではないと思えるようになります。『イチゴリラ』や『キャプテン・リノ』『ハゲタカのえじき』などは比較的短時間で遊べるゲームです。また、『カルカソンヌ』は親が子どもに口出しをしても、嫌がられないゲームのひとつです。」

 「ボードゲームには、国語や算数など学校での5科目以上の要素が詰まっています。仕事や家事で忙しい合間でも、ぜひ家族で遊ぶ時間をつくって遊んでみてください。」(すごろくやオーナー、丸田氏)。この冬休みは、ぜひ家族や友達と一緒に、ボードゲームを楽しんでみてほしい。

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◆ボードゲーム店「すごろくや」

 東京・高円寺駅前にあるボードゲームやカードゲームの専門店。ドイツをはじめとした海外や、日本国内の優れたボードゲームが多数そろう。店内では、ゲームの体験ができるほか、スタッフがオススメのゲームを詳しく解説してくれる。すごろくやWebサイトでのネット通信販売も行っており、今回紹介したゲームもすべて購入可能。在庫は店舗、またはWebサイトで確認が必要。

 「すごろくや」オーナーの丸田康司氏は、「MOTHER2」をはじめとしたゲーム開発を経て、2006年4月にボードゲームやカードゲーム普及のため、現「すごろくや」を開店。以降は、オリジナルのボードゲームの開発や、ボードゲームに関する書籍も手掛けている。
《相川いずみ》

教育ライター/編集者 相川いずみ

「週刊アスキー」編集部を経て、現在は教育ライターとして、ICT活用、プログラミング、中学受験、育児等をテーマに全国の教育現場で取材・執筆を行う。渋谷区で子ども向けプログラミング教室を主宰するほか、区立中学校でファシリテーターを務める。Google 認定教育者 レベル2(2021年~)。著書に『“toio”であそぶ!まなぶ!ロボットプログラミング』がある。

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