留学ジャーナルが4月13日、2015年の留学傾向をまとめた「留学白書2016」を発表した。白書によると、高校生以下の留学検討者が5年連続で増加、ここ5年間で約2倍近い増加となった。留学先のトップは2015年もカナダとなり、治安の良さから根強い人気となっている。 留学白書2016は、2015年1月1日~12月31日の期間に全国5か所にある留学ジャーナルのカウンセリングセンターの個別留学相談利用者および留学ジャーナルを利用して渡航した留学者の傾向・データをまとめたもの。 留学ジャーナルの利用者数については、高校生以下の留学相談件数が前年に比べ約1割増加。5年連続の増加となり、この5年間で約2倍まで増加した。特に高校生の留学相談は前年比約15%増となり、1学期~1年間の単位認定留学の希望者増加や留学後の進路を見据えた学校選びの相談が増えるなどの特徴も見られた。 人気の留学先は、前年に続き33%でカナダがトップに。ついでアメリカ27%、オーストラリア18%という結果に。大学進学層にはアメリカが圧倒的に支持されているものの、総じて治安がよく安全性が世界トップレベルであるカナダへの留学人気が近年不動となっているようだ。また、昨今のヨーロッパなどでの情勢不安を避け、オーストラリアなどオセアニアへの留学人気も上昇した。 また、留学費用やスタイルに関する調査では、1週間にかける留学費用は「20万円~30万円未満」との回答がもっとも多く31%となったが、「30万円~40万円未満」との回答も29.4%と多く、中間的な金額も選ばれている傾向が見られた。アジア留学など格安留学が増える一方、プログラムやサービスに高い質を求める保護者も多くなっており、留学スタイルも多様化しているようだ。なお、留学費用については「家族が負担」するケースが4割であった。