大きく変わる奨学金制度…問題点と変更点をチェック

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どう変わる!?大学受験前に理解したい奨学金制度の動向について
  • どう変わる!?大学受験前に理解したい奨学金制度の動向について
大学を選ぶ際、無視できないのがお金の問題です。最近では若者の貧困が取り沙汰され、学費を稼ぐために風俗店で働く女子大学生のことが話題になりました。
そんななか、市民からの声を受けて日本学生支援機構の奨学金制度が2017年から大きく変わる予定です。日本の奨学金制度はどのような問題があり、どう変わっていくのかを解説します。

■給付型がないのは日本だけ? 日本の奨学金の特異性


そもそも、奨学金制度とはどのようなものなのでしょうか?
現行の奨学金制度は、無利息の第1種と利息のつく第2種があります。第1種の奨学金を借りるには経済状況だけでなく、学業成績上の条件もあります。
返済は借入額に応じて返済月額が決まります。例えば大学の場合、140万〜300万の奨学金が用意されており、卒業後の返済金額はその借入額に応じて月額9000円〜1万4000円、13年〜18年かけて返済していくことになっています。
たとえ卒業後に就職できたとしても、日本の若者にとってこの返済は、少なからず負担となっています。事実、延滞期間が3か月以上となってしまい、「ブラックリスト入り」する人が年々増えています。このブラックリストに載ると、クレジットカードが作れなかったり、住宅ローンが組めなくなったりする場合があります。
しかし、実はこのような学業を励む若者に大きな債務を負わせる制度は、海外では珍しいことなのです。国際的には公的な奨学金に給付型はなく、ほぼすべてローンという国は珍しいです。さらに、利息つきの第2種奨学金は、海外では類をみないほどの利息の高さだとの指摘も上がっています。
海外では学業に励むことは社会貢献の一つである、という社会通念があります。そのため学生を社会全体で応援しようという意識が強いのです。しかし日本では、大学進学はあくまで個人のその後のキャリア形成のためのものであると考えがちです。また、「今の大学生は遊んでばかりだ」というイメージを持っている人も少なくありません。学業に対する国民の意識の違いが、奨学金制度に表れていると指摘する人もいます。
■どのように変わる?奨学金制度変更点のポイント


では、2017年度から導入予定の新制度とはどのようなものなのでしょうか?
ポイントは返済の仕方です。借入額に応じて返済月額が確定する現行制度に対して、新制度は、無利子貸与者の場合、収入に応じて返済月額が確定します。低収入者は月々の返済額が低くなります。しかしながら、年収がゼロでも原則、最低額(2,000〜3,000円)は返済しなくてはなりません。なお、現在のところ、利子のつく第2種奨学金利用者対象の変更点は示されておらず、今後の課題となっています。また、返済不要の給付型奨学金制度設立の要望の声も高まってきています。
細かい部分はまだ、未確定な点も多い新制度。奨学金制度改善についての若者主導のデモも行われており、大学進学を考えているティーンズは今後、新制度がどうなっていくのか、きちんとチェックしておく必要がありそうですよ!
サカマキ貝(フォークラス)

どう変わる!?大学受験前に理解したい奨学金制度の動向について

《マイナビティーンズ》

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