帰国生の高校受験、入試対策と編入・復学・書類選考の考えかた

教育・受験 中学生

SAPIX 国際教育センターの小森慎一氏
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 受験は帰国生とその家族にとって、大きな悩みではないだろうか。帰国生の高校受験対策のポイントについて、SAPIX 国際教育センターの小森慎一氏に聞いた。

◆帰国生の高校受験は一般入試と共通が多い

 帰国生の中学入試は、試験のパターンが非常に多いが、高校入試に関しては、受験科目、内容、試験日程含めて一般入試と同様のケースが多い。ただし、英語特化などで一部、特別入試が行われる学校もある。

 「一部の学校で、一般入試と別日程で帰国枠入試を実施しているところもあります。この場合は、試験問題も帰国生向けになっていますし、日程も一般入試より前に行われます。中学ほど選択肢は多くありませんが、そのような学校の帰国生枠で受験し、他校の一般入試を受けるという方法はあります。」と小森氏。

 帰国生枠で受験して、合格を確保した状態で上位高へのチャレンジすることも可能だ。ただし、募集枠は「若干名」で、多くても15名程度というところが多いようだ。

◆帰国せず選考を受けられる書類選考

 高校受験で帰国生枠を利用する場合、帰国せずに書類で選考を受ける方法もあると小森氏は説明する。

 「横浜の桐蔭学園では、帰国子女向けに書類のみで選考する入試方式があります。また、立命館宇治や同志社国際は年内に受験が可能です。このような制度をもつ学校があることも覚えておくとよいでしょう。」

◆募集定員の少ない編入、復学という選択

 現地高校からの編入についても聞いた。

 「基本的には欠員の募集が前提なので、それを受験戦略の第一として考える方法はお勧めしていません。ICUなど9月募集を実施している学校もありますが、募集定員が5名程度でかなり少ないのが現実です。5名の定員に対して70名の応募があったという話もあります。

 一方で、復学という考え方もあります。ご家庭の都合もありますが、海外赴任が決まっても母子だけ国内に留まり一度一般入試で高校に入っておき、一定期間通学してから現地の学校に入学します。こうすると、帰国時に復学手続きをして国内の学校に戻れるケースもあります。編入、9月入試、復学のいずれも、学校ごとの規定や条件がありますので、学校に相談してみるとよいでしょう。」

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《中尾真二》

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