就活生の内定辞退率、卒業シーズンに微増傾向

 SNSやWebサイトの構築・運用を提供するガイアックスが9月7日に発表した内定承諾後の辞退傾向調査の結果、2015年卒(新卒2年目)、2016年卒(新卒1年目)ともに内定受諾者の辞退は卒業シーズンに微増傾向にあることがわかった。

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 SNSやWebサイトの構築・運用を提供するガイアックスが9月7日に発表した内定承諾後の辞退傾向調査の結果、2015年卒(新卒2年目)、2016年卒(新卒1年目)ともに内定受諾者の辞退は卒業シーズンに微増傾向にあることがわかった。

 調査は、内定者SNS「エアリーフレッシャーズ」において2016年卒向けサイトの利用者である約3万人の内定者の状況を分析したもの。内定受諾後の辞退率は、各月の内定者SNS利用者数におけるログイン停止、退会者を辞退者と見なし算出した。

 2016年卒の辞退率がもっとも高いのは8月。経団連の呼びかけにより、2016年卒は8月に内定出しが行われたことが原因として考えられる。辞退率はその後降下するが、卒業シーズンに入る1月から3月に向けて微増傾向にあった。

 ガイアックスによると、昨今の就活市場は売り手市場。学生は1人あたり平均2、3社の内定を保持していると言われている。また、ガイアックスは学生の売り手市場により、一部の企業による「オワハラ(就活終われハラスメント)」や「サイレント辞退」など、現在の就職活動が抱える問題も指摘。就活生にとっても、就職活動に納得がいかず留年を考えるなど、企業と就活生の内定保持をめぐる関係には課題があることがわかる。
《佐藤亜希》

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