夫婦の理想子ども数、過去最低の2.32人

 夫婦の平均理想子ども数、平均予定子ども数はいずれも低下し、過去最低となったことが、国立社会保障・人口問題研究所が9月15日に発表した調査結果より明らかになった。理想の子ども数を持たない理由は、過半数が「子育てや教育にお金がかかりすぎる」と回答している。

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調査別にみた、夫婦の平均理想子ども数と平均予定子ども数の推移
  • 調査別にみた、夫婦の平均理想子ども数と平均予定子ども数の推移
  • 各回調査における夫婦の完結出生児数
  • 結婚・出産前後の妻の就業継続率、および育児休業を利用した就業継続率
  • 調査・結婚持続期間別にみた、夫婦の平均理想子ども数と平均予定子ども数
  • 理想の子ども数を持たない理由
 夫婦の平均理想子ども数、平均予定子ども数はいずれも低下し、過去最低となったことが、国立社会保障・人口問題研究所が9月15日に発表した調査結果より明らかになった。理想の子ども数を持たない理由は、過半数が「子育てや教育にお金がかかりすぎる」と回答している。

 第15回出生動向基本調査は、平成27(2015)年6月1日現在の事実について調べたもので、「独身者調査」と「夫婦調査」から構成されている。独身者調査は18歳以上50歳未満の独身者8,754票、夫婦調査は50歳未満の有配偶女性6,598票の有効票を得た。

 夫婦の完結出生児数(最終的な出生子ども数の平均値)は1.94人と、2010年の前回調査(1.96人)に引き続き2人を下回った。54.1%と半数を超える夫婦が2人の子どもを生んでいる一方で、子ども1人の夫婦が増加している。

 第1子出産前後の妻の就業継続率はこれまで4割前後で推移してきたが、2010~2014年では53.1%へと上昇した。一方、第2子、第3子出産前後の継続率は8割前後で推移している。

 夫婦にたずねた理想的な子どもの数(理想子ども数)の平均値は、前回調査時より0.1人少ない2.32人と過去最低に。また、夫婦が実際に持つつもりの子どもの数(予定子ども数)の平均値も前回調査時より0.06人少ない2.01人と過去最低になった。

 夫婦の予定子ども数が理想子ども数を下回る理由は、「子育てや教育にお金がかかりすぎる」が56.3%ともっとも多く、「高年齢で生むのはいやだから」39.8%、「欲しいけれどもできないから」23.5%、「これ以上、育児の心理的・肉体的負担に耐えられない」17.6%などが続いた。
《工藤めぐみ》

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