【高校受験2017】浦高・一女・大宮…スクール21に聞く合格点や内申点、勉強法とは

 埼玉県御三家をはじめとした難関校を狙う受験生は、今、何を指針とすべきか。「スクール21」入試情報センター所長である宮川由三氏に、県立御三家に合格するためのノウハウや学習に臨む考え方などを聞いた。

教育・受験 中学生
PR
県立御三家の合格実績では15年連続トップの「スクール21」入試情報センター所長である宮川由三氏
  • 県立御三家の合格実績では15年連続トップの「スクール21」入試情報センター所長である宮川由三氏
  • 県立御三家の合格実績では15年連続トップの「スクール21」入試情報センター所長である宮川由三氏に、県立御三家に合格するためのノウハウや学習に臨む考え方などを聞いた
◆県立御三家の合否を分ける問題とその対処法

--県立御三家の合否を分ける問題とはどのようなものでしょうか。

 具体的には、全県の通過率(正答率)が5~20%の問題です。このあたりの問題で確実に得点を取れるか否かが、合否を分けますね。もう1つは、全受験生4万人のうち半分以上ができる、いわゆる通過率50%以上の問題でミスをしないことです。

 この2つの要素が基本的に重要ですが、逆に、全県通過率1%を切るような難問は、できるかどうかはあまり関係がないともいえます。ただ、ミスをしないだけなら得点は70%程度に留まってしまいます。やはり、全県通過率が5~20%の問題の得点が合否を分けることになりますね。

 県立御三家公開模試では、こうした合否を分ける問題が全体の約8割です。模試の結果だけでなく、難易度の高い問題にどう取り組み、克服できるかが大事ですね。

--県立御三家公開模試は、同時に「合格セミナー」も開催されるのですね。

 合格セミナーは、スクール21ならではの取組みです。受験生の多くは模試を受けたら受けっぱなしになりますが、その場合、模試としての意味は本来の半分程度にしかなりません。そこで、模試のあとに問題の解説を行いつつ、向こう1~2か月における学習のアドバイスをしています。

 模試を受けて自分がどの位置にいるかを判定することも大事ですが、重要なのは「模試をどういう機会として捉えるか」にあります。合格セミナーでは、模試に出た問題だけではなく、模試の問題と似せた復習問題も用意します。できなかった問題を中心に、その復習問題を確実に解けるようにしています。

 県立御三家公開模試も合格セミナーも、内容と受験者のレベルが高いため、思ったような成績は出ない可能性もあります。しかし、最難関校を受験するうえで、そういった経験を得ることは非常に意義があり、有効的なものだと考えています。

◆SUコース、難関県公立日曜講座、御三家通信添削講座で合格力を養成

--スクール21は県立御三家合格をバックアップする多彩なコース設置も魅力的ですね。県立御三家に向けた「浦和・浦和一女・大宮・難関私立合格コース(SUコース)」について特徴を教えてください。

 SUコースは、県立御三家を目指す人向けの集合授業コースです。2学期は週5日、夕方から夜にかけての通学で、教材も特別、プログラムも特別なものになっています。教科によっても違いますが、1学期までには単元的に中学3年生の終わりまでをすべて終わらせ、夏休みから終盤はさまざまな分野で出題される形式に合わせて授業が進んでいく方式です。

--しかし、コースが設置されていても、教室が近くにないことや日々の活動により通塾が難しい場合もあると思います。そういった場合でも、効果的なサポートはありますか。

 「日曜講座」や「通信添削講座」を設けています。日曜講座は、数多くある中学3年生向けのコースの1つで、最難関校の合格を目指すために必要な要素を凝縮しています。遠方に住んでいたり、夜の通塾は難しいが、日曜の昼なら通えるという生徒たちが学んでいます。

 通信添削講座も日曜講座と同様に、限られた時間を有効活用する場合にお勧めです。おおむね自学自習できているが、どのようなレベルの問題をやるべきか不安な受験生が多く受講しています。また、月に一度スクーリング授業もあります。

--個別のサポートも期待できますか。

 生徒ひとりひとりはもちろん、保護者の方もお呼びした面接も高頻度で行うなど、手厚くサポートしています。スクール21の場合、県立御三家を目指すSUコースは10人や20人の集団授業です。同じ授業や宿題に取り組んでも、どの程度理解してどれだけ習得できるかはもちろん個人差がありますので、授業外の補習などでサポートしています。教材は同じであっても、個別に徹底して対応することが、より重要だと考えています。

【次ページ】県立御三家の「合格の目安」…入試の得点や内申点
《佐久間武》

佐久間武

早稲田大学教育学部卒。金融・公共マーケティングやEdTech、電子書籍のプロデュースなどを経て、2016年より「ReseMom」で教育ライターとして取材、執筆。中学から大学までの学習相談をはじめ社会人向け教育研修等の教育関連企画のコンサルやコーディネーターとしても活動中。

+ 続きを読む

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top