鈴鹿市、野菜高騰で2日間給食中止…小学校給食平均は1食約212円

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  • 学校給食費平均月額(公立小・中学校) 平成26年5月1日現在 画像出典:「学校給食実施状況等調査」
  • 学校給食実施状況(国公私立) 平成26年5月1日現在 画像出典:「学校給食実施状況等調査」
  • 都道府県別学校給食費平均月額(公立小・中学校) 平成26年5月1日現在 画像出典:「学校給食実施状況等調査」
 三重県鈴鹿市教育委員会は10月25日、2学期以降の給食会計運営難を受け、市内の小学校・幼稚園で給食を合計2回中止すると決めた。夏の台風上陸に伴う気象災害により、給食材料となる野菜の価格が高騰していることが原因。

 決められた予算内で給食を提供する教育現場は今、栄養バランスと向き合いながら献立の見直しや食材の変更対応に追われている。全国の公立小・中学校における平均月額や、学校給食の実施状況を調査した。

◆小学校は1食あたり約212円…学校給食費平均額を調査

 文部科学省が1月22日に発表した「学校給食実施状況等調査」によると、国公立私立の小学校は99.2%、中学校は87.9%の学校で完全給食、捕食給食、ミルク給食などの学校給食が実施されている(学校数比)。

 完全給食を実施する学校のうち、全国の公立小学校・中学校における学校給食費平均月額を見ると、小学校が低学年4,251円、中学年4,271円、高学年4,277円。中学校は4,882円。月に20回給食を実施した場合、小学校低学年における1食単価平均はおよそ212円になる。

 なお、給食内容や年間実施回数は異なるため単純に比較することはできないが、都道府県別の学校給食費平均月額は、小学校低学年4,971円、中学年5,009円、高学年5,044円と、長野県がもっとも高かった。中学校も同様に、長野県が5,705円で最高。ただし、長野県は実施回数も小学校、中学校ともに200回を越えており、全国平均の小学校191回、中学校188回よりも多いことがわかる。

◆安全・安心・栄養に予算、現場の苦悩

 気象災害や仕入れ状況に不測事態が起こった場合、対策しなければ決められた給食予算内での学校給食実施は困難になる。その場合、学校は通常、児童1人1回あたりの学校給食摂取基準を満たすことを前提として、食材や産地の変更、献立そのものの見直しを図るという。

 三重県鈴鹿市では、今夏の台風により価格が高騰している野菜の仕入れが学校給食会計を圧迫。三重県鈴鹿市教育委員会学校教育課は、これまでも「栄養面に気をつけながら、より安価な食材を使用するなどの対応をしてきた」が、これ以上は難しいと判断。アレルギー対応にも配慮しつつ、安全な給食実施のためにはやむなく、2学期最後の給食日にあたる平成28年12月20日と、3学期の開始日にあたる平成29年度1月12日の2日間で給食を中止することにした。

 鈴鹿市教育委員会はすでに市内の幼稚園長や小学校長、学校給食センター所長に給食実施予定日の変更について通知しており、給食中止日にあたる2日間は午前授業で切り上げるか、または弁当持参のうえ通常授業を行うかなどの判断を委ねている。なお、三重県鈴鹿市の給食1食単価241.18円に変更はない。なお、あくまでも中止は野菜価格の高騰によるもので、給食費の滞納やその他の理由は今回の中止に関係ないとしている。

 成長期にある児童・生徒の心身の発達のためには、栄養バランスの取れた食事が不可欠。徹底した衛生・栄養管理はもちろん、限られた予算の中で子どもたちに安全・安心な給食を届けるため頭を抱える現場のようすが目に浮かぶ。鈴鹿市を始め、全国の給食現場では地産地消給食の取組みや民間委託による人員管理費用の工面など、絶え間ない努力が行われている。
《佐藤亜希》

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