人工知能「東ロボくん」東大模試数学で偏差値76.2

教育・受験 大学生

国立情報学研究所
  • 国立情報学研究所
  • 数学模試の偏差値推移
  • 開発した技術(数学)
 国立情報学研究所は11月14日、人口知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」において、センター試験模試6科目で偏差値50以上を獲得したと発表した。とくに論述式模試の数学で偏差値76.2と2015年度実施分より大幅に上回る結果になった。

 プロジェクトは、国立情報学研究所、富士通研究所、サイバネットシステム、名古屋大学、東京大学の共同。人口知能(AI)の「東ロボくん」が大学入試問題に挑戦することで、「AIが人間に取って代わる可能性のある分野は何か」といった問題を考える際の客観的なベンチマークを差し示すことを目的に、2011年から始まった。2013年からは毎年、大学入試模試に挑戦し、研究成果を評価・検証している。

 挑戦したのは、マークシー ト式で実施する大学入試センター試験模試の「2016年度進研模試 総合学力マーク模試・6月」(ベネッセ)、論述式模試の「2016年度 第1回 東大入試プレ」(代々木ゼミナール)の地理歴史(世界史)と数学(文系)・数学(理系)。 センター試験模試は5教科8科目で合計525点(全国平均454.8点)を獲得。偏差値は、2015年度の57を超える57.1という成績だった。

 これは、私立大学512大学1,343学部、国公立大学23大学30学部で合格可能性80%以上に相当する。合格80%以上の判定になった大学は、「MARCH」や「関関同立」と呼ばれる関東や関西の難関私大の学部・学科も含まれているという。

 論述模試の数学(理系)では問題文を入力後、問題文の解釈、自動求解、解答の作成までAIが完全に自動で行い、6問中4問を完答し偏差値76.2(120点満点中89点)となった。2015年度は駿台予備校の論述模試を受験し、偏差値は44.3だった。

 今後は、言語処理と数式処理の融合によって「考えながら読む」技術の開発を進め、多様な問題に対し、正確に解答する技術の開発を目指す。また、産学連携での研究推進で高度な専門性や問題解決型高度人材育成を行っていく。
《田中志実》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)