【中学受験2017】灘中入試「算数」講評…能開センター

 1月14日・15日に行われた、平成29年度(2017年度)灘中学校の入学試験。募集人員180名に対し、683人が志願し667人が受験。実質倍率は2.76倍だった。リセマムでは、能開センター近畿中学受験本部の協力を得て、算数の問題講評を行う。

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講評を担当する能開センター近畿中学受験本部の講師陣
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  • 能開センター 中学入試2017解答速報
 1月14日・15日に行われた、平成29年度(2017年度)灘中学校の入学試験。募集人員180名に対し、683人が志願し667人が受験。実質倍率は2.76倍だった。総点(500点)の合格者平均は346.3点だった。

 リセマムでは、能開センター近畿中学受験本部の協力を得て、算数の問題講評を行う。

◆算数

 灘中の2017年度入試は、1月14日(土)・15(日)の2日間にわたり行われました。算数は、1日目、2日目ともに100点満点、合計200点満点で競われます。

 1日目は12問からなる独立小問タイプでスピードと精度を競う問題が並び、2日目は大問5題でじっくりと深い思考力を問う内容となっています。

 算数の平均点について、2017年度は昨年に比べると、受験者平均点が93.5点から97.5点へ、合格者平均点が115.9点から125.5点へと上昇しました。解きやすい問題が昨年より増えた反面、途中から問題レベルが上昇していくのは受験生にとって非常に厳しく、解ける・解けないがはっきりとした問題構成でした。

 出題内容について、1日目は、全体の3分の1が数に関する分野の問題、3分の1が図形分野からの出題となっており、その他にも4の「濃さに関する問題」や8の「場合の数の問題」など、一見しただけでは方針の立てにくい問題でありながら一工夫することで一気に解決できる、いかにも灘らしい問題がちりばめられています。2日目は、5問中3問が図形分野(平面図形・立体図形)からの出題となっており、1日目同様、数や図形を重視する傾向は同じです。1日目にも増して難度の高い問題が多く、受験生が素直に解ける問題は各大問の(1)や(2)など全体の半分程度しかありません。それらをミスなく解いたあとに残りの問題で試行錯誤を続け、正解を導いていかなければ合格点に達しないところは、灘中が中学入試最高峰といわれるゆえんでしょう。

 能開センター近畿中学受験本部はWebサイトにおいて、大阪星光学院、四天王寺、清風南海などの講評も公開する。また、2月中旬に実施予定の入試分析会で、さらに詳しい出題傾向や入試概況を公開する予定だ。

(協力:能開センター)
《編集部》

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