高校のアクティブラーニング型授業、9割以上で実施…前回調査の2倍超

 アクティブラーニング型授業を実施している高校は9割以上に達し、約4割が組織的な取組みを行っていることが、リクルート進学総研による調査からわかった。また、高大接続議論を踏まえた取り組みの実施率は32.4%、「今後取り組む予定」45.6%が実施を上回る結果となった。

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アクティブラーニングの視点による授業の実施状況 画像引用:「高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2016」リクルート進学総研調べ
  • アクティブラーニングの視点による授業の実施状況 画像引用:「高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2016」リクルート進学総研調べ
  • 高大接続議論を踏まえた取組みの実施状況 画像引用:「高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2016」リクルート進学総研調べ
  • 高大接続への対応を進めるうえでの課題やハードル 画像引用:「高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2016」リクルート進学総研調べ
  • グローバル社会を意識した教育の取組み 画像引用:「高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2016」リクルート進学総研調べ
 アクティブラーニング型授業を実施している高校は9割以上に達し、約4割が組織的な取組みを行っていることが、リクルート進学総研による調査からわかった。また、高大接続議論を踏まえた取り組みの実施率は32.4%、「今後取り組む予定」45.6%が実施を上回る結果となった。

 「高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2016」は、リクルートマーケティングパートナーズが運営するリクルート進学総研による調査。高校の進路指導・キャリア教育の現状を明らかにするために、全国の全日制高校の進路指導主事に対して進路指導の困難度、キャリア教育の進捗状況などについて、隔年で調査を行っている。2016年10月6日~28日投函締切り(11月4日到着分まで集計対象)の調査期間で、1,105人から回答を得た。2017年1月30日に「進路指導編」、今回は「高大接続編」と題して、調査結果の一部を抜粋して発表している。

 アクティブラーニングの視点による授業を実施している高校は全体の92.9%。取組みの主体者別にみると、24.5%が「学校全体で取り組んでいる」、17.2%が「学校全体での取組みではなく、教科で取り組んでいる」、51.1%が「学校や教科など組織的な取組みではなく、教員個人で取り組んでいる」と回答し、約4割が学校全体や教科で組織的に取り組んていた。また、2014年実施の前回調査と比べ、アクティブラーニング型授業の実施率は47.1%から92.9%へと大きく増加している。

 高大接続議論を踏まえた取組みの実施状況では、「すでに取り組んでいることがある」と回答した高校は全体の32.4%だった一方で、「現在は取り組んでいることはないが、今後取り組む予定がある」とした高校が45.6%と実施している割合を上回った。大学・短大進学率と実施率は比例しており、進学率70%以上では実施率36.6%だったのに対し、進学率40%未満では26.8%にとどまった。

 高大接続への対応を進めるうえでの課題やハードルを聞くと、トップは「大学入学希望者学力評価テスト(仮)の内容がまだ具体的ではないので対策が取れない」で51.2%にのぼった。ついで、「教員の多忙により、新しい取組みに着手する時間的余裕がない」46.0%、「高大接続に関して議論されているさまざまな事実が本当に実現するのか懐疑的」43.6%。

 グローバル社会を意識した教育の取組みについては、すでに取り組んでいる高校が全体の34.4%。前回調査より10.2ポイントの増加となった。また、前回調査で38.5%だった「現在取り組んでおらず、今後も取り組む予定はない」の割合は29.6%へと減少している。進学率が高いほど実施率も高く、進学率70%以上では47.6%にのぼった。地域による差もあり、南関東・関西は実施率が高く、北海道・東北・東海・北陸などは低い傾向にある。
《黄金崎綾乃》

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