【高校野球2017春】第89回選抜高校野球、経済効果は228億円以上…関大名誉教授が推計

生活・健康 高校生

関西大学
  • 関西大学
 3月19日から「第89回春の選抜高等学校野球大会」が開催される。その経済効果は約228億7,656万円にのぼることが、関西大学の宮本勝浩名誉教授による報告書から明らかになった。また、注目選手である清宮幸太郎選手の経済効果も推計している。

 「第89回春の選抜高等学校野球大会」は2017年3月19日から始まり、12日間にわたって出場校32校による熱戦が展開される。関西大学の宮本勝浩名誉教授は、今大会の経済波及効果(経済効果)を計算した報告書を発表している。宮本勝浩名誉教授によると、「直接効果」「一次波及効果」「二次波及効果」という3種類の経済効果の合計金額だという。

 「直接効果」とは、出場校の選手・保護者・観客・関係者などの消費支出のこと。たとえば、選手や監督の宿泊費や飲食代、応援団の入場料やバス代などがある。「一次波及効果」とは、直接効果の原材料の売上増加額を示しており、応援団が甲子園球場で食べた食事(例:カレーライス)の材料を卸した米屋・肉屋・八百屋の売上増加額が該当する。直接効果や一次波及効果の企業や店舗で働く人や株主などが、直接効果や一次波及効果によって増加した所得の中から消費に回した金額が「二次波及効果」となる。

 観客数については、今大会の注目選手である早稲田実業高校・清宮幸太郎選手が 出場する点や過去4年間の観客数の増加率などから、56万2,000人になると推定。直接効果の項目別金額は、選手や生徒、教員、保護者など学校関係者の消費支出が21億8,720万円、一般客の消費支出が79億9,380万円、マスコミ関係者の消費支出が1億1,000万、そのほかの支出が約3億円と算出している。これらを合計した直接効果の消費支出総額は約105億9,100万円となるという。

 また、この直接効果の計算結果と内閣府作成の「全国産業関連表」(最新版2011年版)を用いて、「一次波及効果」と「二次波及効果」を計算。それによると、直接効果と一次波及効果として173億6,924万円、二次波及効果として55億732万円となっており、合計した経済波及効果は228億7,656万円にのぼるという。

 また、高校野球ファンが注目する早稲田実業高校・清宮幸太郎選手の経済効果についても、清宮選手が出場しなかった大会と推定した今大会の経済効果の差で計算されている。清宮選手の効果で増加するであろう観客数とマスコミ関係者の人数、グッズの売上げなどを考え、その経済効果は約34億1,927万円となると推定。ただし、早稲田実業高校がベスト4まで勝ち残ったケースの計算となっている。

 宮本勝浩名誉教授は、春の選抜高等学校野球大会について「日本の春を呼ぶイベントであると同時に、日本人の気持ちを春のように明るくして、大きな経済効果をもたらす日本が誇る素晴らしいスポーツ大会」とまとめている。

 3月10日には、第89回選抜高等学校野球大会の組み合わせ抽選会が実施。出場する32校の組み合わせについては、日本高等学校野球連盟Webサイトから閲覧できる。

※本文中数値などの引用元:関西大学 宮本勝浩名誉教授による報告書
※編集部注:初出時、経済波及効果の記載に誤りがありました。ただしく「228億」と訂正のうえお詫び申し上げます。
《黄金崎綾乃》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)