人工皮革「クラリーノ」を製造・販売する化学メーカーのクラレは4月5日、今春小学校に入学する子どもと保護者を対象に行なった調査「2017年版 新小学1年生の『就きたい職業』、親の『就かせたい職業』」を発表した。女児調査では10年ぶりに「看護師」がベスト3入りし、男児1位は19年連続で「スポーツ選手」が選ばれた。 調査は、クラリーノ製ランドセル購入者のうち、2017年4月に小学校に入学する子ども4,000人と保護者4,000人から有効回答を得てまとめたもの。子ども調査は1999年から通算19回目、保護者調査は1992年から2017年まで通算26回目。 男児に将来就きたい職業を聞くと、「スポーツ選手」が21.9%の回答を占め、調査開始以来19年連続の首位となった。2位は「警察官」14.5%、3位は「運転士・運転手」9.0%。スポーツ選手の内訳は、サッカーが57.7%。野球は2009年調査をピークに人気が下降傾向にあり、今回の調査では過去最低の17.8%だった。そのほか、少数ながらテニス7名、ラグビー2名、オリンピック選手9名との回答も「スポーツ選手」に含まれている。 女児1位は「ケーキ屋・パン屋」に決定。内訳はケーキ屋とパティシエが85.3%を占めた。男児の「スポーツ選手」同様、「ケーキ屋・パン屋」の首位は19年連続。2位は「芸能人・歌手・モデル」12.9%。3位には10年ぶりに6.2%の回答を占めた「看護師」がランクインした。 クラレ広報事務局によると、看護師はこれまでの調査でもトップ20に入っており、もともとの認知度も高い職業。2017年版では女児の親の子どもに就かせたい職業1位に位置し、トップ3入りは親からの影響もあるのではないかと分析。また、女児の就きたい仕事はこのほか教員、医師、保育士、美容師など身近な職業が並んでおり、幼少期は特に病院にかかることも多いため、看護師に憧れる女児が多い可能性を指摘している。 なお、男児の親の子どもに就かせたい職業はそれぞれ、1位「公務員」、2位「スポーツ選手」、3位「医師」だった。◆2017年版 新小学1年生の就きたい職業ランキング トップ10<男の子>1位 スポーツ選手2位 警察官3位 運転士・運転手4位 消防・レスキュー隊5位 TV・アニメキャラクター6位 研究者7位 ケーキ屋・パン屋8位 医師9位 大工・職人10位 パイロット<女の子>1位 ケーキ屋・パン屋2位 芸能人・歌手・モデル3位 看護師4位 花屋5位 教員6位 医師7位 保育士8位 警察官9位 アイスクリーム屋10位 TV・アニメキャラクター