「カーデザイナーを目指しています」北海道の中学3年生が大賞

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最優秀賞である「カーデザイン大賞」の表彰を受ける青木智志くん。
  • 最優秀賞である「カーデザイン大賞」の表彰を受ける青木智志くん。
  • 青木智志くん。苫小牧市立青翔中学校の3年生だ。
  • 表彰式後には、プロの講師によるマンツーマンのスケッチ講習が行われる。従来は講師が受賞作品の意図を汲んでリファインした下絵をあらかじめ準備するのが通例だったが、今回の青木くんは3度目の受賞なので講習内容もグレードアップ。下絵にマーカーで塗り絵するのではなく、講師の指導を受けながら全体フォルムを線描き(ラインドローイング)する段階からスタートした。
  • 自ら描いたラインドローイングに、マーカーやパステルで彩色する青木くん。こうしたプロセスのひとつ一つが、彼にとっては貴重な経験になる。
  • 青木くんが中学1年生のときに応募した「EVOLUTION」という作品。中学生部門の「カーデザイン賞」を得た。
  • 青木くんの昨年の応募作は「REAL」。これで2年連続で中学生部門「カーデザイン賞」を受賞。
  • 2年連続の中学生部門「カーデザイン賞」を経て、青木くんは今年、この「bonds」でついに「カーデザイン大賞」を射止めた。
「カーデザイナーを目指しています」と明言する青木智志くんは、北海道・苫小牧の中学3年生。公益社団法人・自動車技術会が主催する「第5回カーデザインコンテスト」で、応募4回目にしてついに最優秀のカーデザイン大賞を射止めた。

自動車技術会のデザイン部門委員会(メーカー各社のデザイナーで構成)が、次世代のカーデザイナーを発掘しようと「カーデザインコンテスト」を始めて今年で5回目になる。青木くんは小学生のときにこれを知って応募したが、中高生を対象とするコンテストなので審査対象外。中学生になってあらためて応募した第3回コンテストで中学生部門「カーデザイン賞」を受賞した。

受賞すると表彰式に招かれるだけでなく、表彰式の後にはプロのカーデザイナーからマンツーマンでスケッチの描き方を教えてもらえる。初めてプロに接したその経験が、青木くんのやる気に火を付けたようだ。

「受賞できたらスケッチ講習を受けられ、自分のスキルを高めることができる。だから応募しています」

青木くんは中学2年生になった昨年も応募し、中学生部門「カーデザイン賞」を連続受賞。ただし高校生を含めた全応募作品のなかでトップに立つ「カーデザイン大賞」は、他の中学生の手に渡った。

このカーデザインコンテストで中学生が「大賞」を得たのは、それが初めて。同じ中学生として青木くんは「ちょっと悔しい部分もあった」としつつ、「まだやれることがある、ということ。課題が残った」と振り返る。

そうやって捲土重来を期して応募した今年だが、「実は不安だった」。無理もない。中学3年生だから、高校受験を控えての応募だったのだ。受験勉強の合間にアイデアを練り、スケッチを描いた。そして地元の高校に合格し、コンテストでは念願の「カーデザイン大賞」を受賞。言わばダブルの栄冠を手にした。

「4歳からクルマの絵を描いていた」という青木くんは、「実は子供の頃はWRCのラリードライバーになるのが夢だった」という。そのきっかけを聞くと、周囲を気にするような様子で少し口ごもった。コンテストの表彰式には各自動車メーカーからデザイナーが来ている。「具体的なメーカーを言うのは……」と、そんな気遣いもできる中学生なのである。

「ラリードライバーになるのは無理だと思ったけれど、クルマが好きだし、自分の思いをカタチにすることに魅力を感じていたので、カーデザイナーになりたいと考えるようになった。工業デザインのなかでも、やはりカーデザインを目指したいですね」

小学生で審査対象外になったときも含めて、青木くんは一貫してスポーティなデザインを応募してきた。「応募作品はそうですね。でも、家ではいろいろなデザインを描いているので、どこかでスポーツカーから離れたものを考えるのもありかな、と思っています」

大賞を取ったからといって、これで終わりではない。高校生になった来年も、きっと応募してくれるだろう。青木くんの今後の成長には、デザイン部門委員会のプロたちも期待している。

そうは言っても、まだ中学生。夢を実現するまでには、これから超えなくてはいけないハードルがいろいろある。しかし青木くんはしっかりと自分の未来を見据えているようだ。「もしカーデザイナーになれたら、どんなデザインをやりたいか」と問うと、力強くこう答えてくれた。「ここにいるプロの人たちも驚くようなデザインをやりたいです」。

まだ中学生の大賞受賞者にプロも大注目!…第5回カーデザインコンテスト

《千葉匠@レスポンス》

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