【GW2017】春山登山、遭難事故防げ…重要なのは「下山する勇気」

 スポーツ庁は4月24日、ゴールデンウィーク中の登山事故防止に関する通知を行った。冬の登山だけでなく、連休前後の春山においても遭難事故が発生する可能性があることから、事故防止に向け万全の措置を取るよう注意を促した。

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 スポーツ庁は4月24日、ゴールデンウィーク中の登山事故防止に関する通知を行った。冬の登山だけでなく、連休前後の春山においても遭難事故が発生する可能性があることから、事故防止に向け、各都道府県知事や教育委員会、学校へ万全の措置を取るよう注意を促した。

 山岳遭難対策中央協議会によると、例年、大型連休前後の春山において多くの遭難事故が発生している。特に、遭難者に占める中高年登山者の割合は7~8割と高く、春山も雪崩や滑落、天候の急変に注意する必要がある。

 また、この時期は、ふもとは初夏の装いでも、山では降雪や吹雪もあり、冬山に様変わりするという。気象の急変による「気象遭難」が多発していることから、山岳遭難対策中央協議会は「過信は禁物、下山する勇気が何より重要」と呼びかけ、安全に春山を楽しむためには登山の数日前から週間天気予報を参考にし、登山計画を立てるようアドバイスした。

 山岳事故を防ぐため、スポーツ庁は山岳遭難対策中央協議会が作成した資料を公開。気象遭難を避けるためのチェックポイント9つや、登山計画書の提出や提出先などがまとめられている。

 文教大学は4月24日、スポーツ大学の通知を受け、登山を予定する学生に向けメッセージを掲載。日本山岳協会Webサイトを紹介し気象情報の入手先を伝えるとともに、安全な登山を呼びかけた。
《佐藤亜希》

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