卵アレルギー、生後6か月から微量摂取を推奨

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鶏卵アレルギー発症予防効果を検証した臨床研究のまとめ
  • 鶏卵アレルギー発症予防効果を検証した臨床研究のまとめ
  • アトピー性皮膚炎と診断された乳児における鶏卵導入のフローチャート
  • 鶏卵摂取量
 日本小児アレルギー学会は6月16日、日本アレルギー学会で「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」を発表した。鶏卵アレルギーの発症を予防するため、医師の管理のもとで生後6か月から鶏卵の微量摂取を開始することを推奨するという。

 これまで食物アレルギーの発症予防として、鶏卵やピーナッツなど原因となりやすい食品は、離乳期早期からの摂取を避けることが望ましいと考えられた時期があった。しかし、2008年には、米国小児科学会から種々の疫学調査の解析結果により、離乳食を遅らせることはアレルギー疾患発症予防に有効ではないことが報告された。

 臨床試験では、生後6か月より50ミリグラムの加熱全卵粉末(加熱全卵0.2グラム相当)を3か月間継続し、生後9か月より250ミリグラムの加熱全卵粉末(加熱全卵1.1グラム相当)を3か月間摂取した。その結果、12か月で加熱全卵粉末7グラム(加熱全卵32グラム相当)の食物経口負荷試験を行い、完全除去する場合と比較して鶏卵アレルギーの発症率を8割低減させた。しかし、すべての乳児に画一的に当てはめることは推奨しないという。

 提言では、アトピー性皮膚炎に罹患した乳児では、鶏卵の摂取が遅いほど鶏卵アレルギーを発症するリスクが高まるというエビデンスに基づき、鶏卵アレルギー発症予防を目的として、医師の管理のもと生後6か月から鶏卵の微量摂取を開始することを推奨するとしている。

 ただしこの提言は、発症予防のためであり、すでに鶏卵アレルギーの発症が疑われる乳児に安易に鶏卵摂取を促すことはきわめて危険であるため、「食物アレルギー診療ガイドライン2016」に準拠した対応をすべきだという。

 アトピー性皮膚炎と診断された場合は、生後6か月までに皮疹が消失した状態にしたうえで、医師の管理のもと鶏卵摂取を開始し、皮疹が消失した状態を維持しつつ摂取を継続する。
《工藤めぐみ》

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