日清オイリオグループは2月8日、「第5回乳幼児の食物アレルギーに関する実態調査」の結果を発表した。「アレルギー週間」(2月17日~23日)にさきがけ、食物アレルギー疾患と診断されている離乳食期の乳幼児をもつ母親100名から回答を得ている。 調査は2016年12月27日~2017年1月5日に、インターネットを通して実施。まず、これら母親のうち「食物アレルギー対応の食事づくり」について「悩むことがある」と回答したのは、7割以上にあたる72%。「悩みがある」と回答した母親72人に、どのようなことで悩んでいるかを聞くと、「食材や献立が偏る」83.3%が最多で、以下「外出時の食事対応」47.2%、「栄養が不足するのではないか」41.7%などが続いた。 次に「食物アレルギー発症に対する不安」について聞くと、子どもが食物アレルギーと診断される以前から心配をしていたのは67%。もっとも心配していた食材では、「卵」73.1%が多かった。予防のために、「妊娠中や授乳中、自身の食事において特定の食品を食べないようにしていた」という親も、35.8%と3割以上存在していた。ただし、日本小児アレルギー学会作成の「食物アレルギー診療ガイドライン2016」では、妊娠中や授乳中は十分な栄養素が必要なため、こうした食物除去行為は「推奨されない」として、注意を呼びかけているという。 その他に、「食物アレルギー対応をしていると便利だと思う食品」を聞いたところ、「主食となるパン、パスタやお米」64%がもっとも多かった。「ソースやマヨネーズなどの調味料」50%も上位となっている。また「有事に備えて食物アレルギー対応食品などの備蓄を行っているか」を聞いたところ、57%が「いいえ」と回答しており、震災などの発生時に過半数が対応できない現状も判明した。