【大学受験】千葉大の飛び入学、2019年春「生物学」へ拡大…全6分野受入れ

 千葉大学は7月3日、17歳から大学で学ぶ「飛び入学」制度(先進科学プログラム)の実施分野を拡大し、2019年春から生物学分野においても飛び入学生の受け入れを開始すると発表した。現在5分野で実施している飛び入学をさらに拡充する。

教育・受験 高校生
研究室でのゼミのようす
  • 研究室でのゼミのようす
  • 少人数体制の授業のようす
  • 千葉大学 先進科学プログラム
 千葉大学は7月3日、17歳から大学で学ぶ「飛び入学」制度(先進科学プログラム)の実施分野を拡大し、2019年春から生物学分野においても飛び入学生の受け入れを開始すると発表した。現在5分野で実施している飛び入学をさらに拡充する。

 千葉大学では、高校2年修了後、通常より1年早く大学に入学し「若い才能」の発掘と科学者育成を促進することを目的に「先進科学プログラム」を1998年に導入。日本初の飛び入学生を受け入れて以来、日本で唯一飛び入学専門の推進センターを設置し、これまでに68名の卒業生を輩出している。京都大学や東京藝術大学、日本体育大学など、千葉大学を含め7大学ある飛び入学を実施している大学の中でも先進的な取組みを続けており、今回受け入れを開始する理学部生物学も日本初の分野になるという。

 生物学分野における飛び入学の入試は、2019年2月に実施される一般入試(個別学力検査前期日程)と同時に筆記試験を実施する予定。対象は高校2年生で、国際生物学オリンピックやJSEC(高校生科学技術チャレンジ)、日本学生科学賞など、生物学分野における各種コンテストでの上位入賞などの実績は総合判定において高く評価されるという。

 飛び入学生は、通常4年次から行う研究室配属と最新研究について、1・2年次の段階で6~8つの研究室を順番にまわり幅広い分野の研究の最前線を経験できる。また、通常の学科講義とは別に、飛び入学生を対象とした少人数セミナー形式の独自カリキュラムや大学の費用負担による海外研修など、優れた能力・資質を早いうちから育成し、国際的な研究者へと育成する環境が用意されている。学部の早期卒業や大学院への飛び級、経済面をサポートする特別な奨学金制度なども設けている。

 飛び入学の入試はセンター試験不要。現在「物理学」「化学」「工学」「植物生命科学」「人間科学」の5分野、理学部・工学部・園芸学部・文学部の4学部13クラスで実施している。2019年春からここに理学部生物学分野が加わる。入学時期は4月と9月の2回で、1998年~2017年3月までの志願者は362名、合格者は88名。卒業生は68名。
《畑山望》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top