早期化かつ長期化?2018年度用ランドセル選び最前線…土屋鞄に聞く最新トレンド

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2017年のランドセル選び最新情報について、土屋鞄製造所に聞いた(画像は土屋鞄製造所のイメージ)
  • 2017年のランドセル選び最新情報について、土屋鞄製造所に聞いた(画像は土屋鞄製造所のイメージ)
  • 2017年のランドセル選び最新情報について、土屋鞄製造所に聞いた(画像は土屋鞄製造所のイメージ)
 早くもピークを迎えているランドセル選び。わが子、わが孫へのランドセル選びの開始時期は年々早期化しており、2017年もすでに2018年春の新入生用のさまざまな材質やデザイン、形のランドセルが出揃った。近頃は「就活」「保活」に並び、子どものために両親や祖父母がランドセルを用意する「ランドセル選び活動」を「ラン活(らんかつ)」と略すメディアも増え、近年の“ラン活”事情は子育て世代のみならず多く場所で話題を呼んでいる。

◆検討開始時期、ピークは2年前が8月、昨年7月…今年はさらに早期化か

 あんふぁんが2017年4月に小学校に入学した子どものいる保護者を対象に行った調査によると、ランドセルの購入は10.9%が「6月」から検討し始め、続く23.4%が「7月」に検討をスタート。19.8%は「8月」から開始しており、購入開始時期のピークは「7月」だったことがわかった。あんふぁんは同様の調査を2016年にも行っており、購入を検討し始める時期のピークは2016年調査のより1か月早まっているという。なお、2年前の購入検討時期のピークは8月だったことから、年々購入検討時期は早期化していることがわかる。

◆2017年の流行、決め手は「子どもの個性」

 職人が手作りするランドセル工房、土屋鞄製造所(土屋鞄)スタッフも「これから夏に向けて、2018年度入学用のランドセル選びがピークを迎えます」とコメント。2017年のランドセル商戦やランドセル選びの早期化事情、2017年の人気モデル傾向について聞いた。

 まず、購入検討スタートのピークを迎えた今、「2017年のランドセル業界全体としてはさまざまな種類の中から子どもの個性にあったものが選ばれて」おり、6年間使うことを考えてデザイン丈夫さなどを重要視している例が多いという。

 ランドセルの流行について聞くと、「以前は赤・黒のランドセルが主流でしたが、今ではさまざまな色、デザインのものがあります。多くの中からお子さまの個性にあったこだわりのものを選びたい、という思いから、検討時期も早まっている印象です」とコメント。

 ひと昔前なら、秋以降か年末の帰省時に祖父母と一緒にランドセルを買いに行き、その場で決める、というランドセル選びが一般的だった。早期化に伴うランドセル選びの基準や在り方に変化はあったかたずねると、土屋鞄製造所スタッフは「昔から入学のお祝いとしてご両親、おじいちゃんおばあちゃんから贈られる点は変わりません」と分析。

 ただし、土屋鞄の実店舗例を見ると、商品を買いに来るだけでなく「幅広い種類の中から、ご家族で一緒に選ぶ時間自体を楽しんでいる家族の姿が見られるようになった」という。なかにはランドセルを販売していない時期も同店舗に足を運び、子ども向けに行われている「まいにちワークショップ」に参加するついでにランドセルを下見する、という家族もいるそうだ。一度だけで決定せず、ひとりの子どもにゆっくり、じっくりと時間をかけてあげたいとする家族の思いが見える。土屋鞄製造所スタッフは、「一生に一度しかないランドセル選びの時間をご家族皆様の楽しい思い出にしていただければと思っております」と述べている。

◆2017年7月12日時点の完売・再販情報…土屋鞄、鞄工房山本、大峽製鞄ほか

 入学祝いとして贈られるその性質に変化はないとするものの、ランドセルを選ぶ保護者の消費行動と選択肢には明らかな変化が現れている。

 以前は量販店やデパートなどの店頭や出張販売会場に足を運び、その場で試着・注文していた流れから、近年はインターネットを通じたWebカタログでの検討、注文も増加。人気メーカーのランドセルには多くの注目が集まり、2016年には土屋鞄製造所のWebサイトが繋がりづらくなるという事態もあった。

 これについて、土屋鞄製造所スタッフは昨年を振り返り「Webサイトへのアクセスが集中し、繋がりづらくなってしまいました。また、店舗で多くの方にお並びいただくなど、お客さまにご迷惑をおかけしてしまいました」とコメント。同様の問題が起こらないよう、2017年は先行展示期間を伸ばし、数種類ごとに時間を区切ってWebサイト限定の先行注文期間を設ける、などの対策をとった。結果、2017年現在はスムーズな購入案内ができているという。

 ネットを活用した消費者行動に応えるため、Web販売を行っているランドセルメーカー、鞄メーカーの多くはWebサイト上で予約に関する諸注意やスケジュール、注文の手順を公開中。すでに売り切れたランドセルに関する情報も逐次公開されており、店頭に足を運ぶ前に在庫状況をチェックできる。

 なお、土屋鞄の2017年一番人気モデルは「牛革アンティーク黒」。「軽井澤」ランドセルシリーズ(14万/税込)は一部店舗と専用ダイヤルでのみ受け付ける限定生産・特別モデルのため、すでに受付を終了している。このほか、鞄工房山本は一部モデルの牛革製・コードバン製が完売したことをWebサイトで告知。一部のモデルは7月15日午前10時から再販するとしている。皇室の薬箱も製作している「大峽製鞄(おおばせいぼう)」が手がけるランドセルも近年の人気ブランドのひとつ。6月6日からWeb販売を行っており、「ヨーロピアン・カーフ」全色(各10万8,000円/税込)、「牛革スーパータフ・プレミアム」全色(各8万5,320円/税込)などの一部モデルはWeb予約分が完売している。

◆実際は「長期化」?納得のいくランドセル選びを

 “ラン活の早期化”という言葉がひとりあるきしがちだが、時間をかけて子どもが納得のいくランドセル選びをしている家族が多く見えるという状況から、検討開始から購入までの時間は「長期化」しているのかもしれない。夏休み期間を利用して全国で出張展示会販売を行うメーカーもあるため、ランドセル購入を考える親子は一度、会場へ足を伸ばしてみてはいかがだろうか。
《佐藤亜希》

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