【大学受験】初年度納入金、多くの私大でアップ…直近10年の傾向

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公立・私立大 各部系統別 初年度納入金 平均額
  • 公立・私立大 各部系統別 初年度納入金 平均額
  • 公立・私立大 分野別 初年度納入金 平均額(一部)
 旺文社教育情報センターは8月18日、学部系統別に大学の初年度納入金の平均額を算出した「平成29年度(2017年度)学費平均額」を公表した。私立大のほとんどの学部系統で、初年度納入金平均額が前年よりアップしているという。

 旺文社は、7月14日発売の進学情報誌「螢雪時代8月臨時増刊」において全国の大学を対象に調査を行い、平成29年度の学部系統別の初年度納入金平均額を算出した。初年度納入金とは、入学金や授業料、施設費、実習費、諸会費など、1年次に支払う学費全体のことを指す。

 国立大学では、入学金と授業料は文部科学省の決めた標準額の20%増を限度に各大学が決定する。平成29年度はどの大学・学部も文系・理系を問わず、昼間部は入学金28万2,000円、授業料53万5,800円、初年度納入金81万7,800円と標準額のとおりに設定しているという。

 公立大学では、授業料は大半が国立大学と同額に設定している。入学金は大学ごとに幅広く、地元出身者には低く設定している大学が多い。同じ学部系統での地域内・外の差は14万~17万円程度あり、医学部は30万4,946円、歯学部は23万8,000円と差が大きい。

 私立大学では、学部系統によって大きく異なり、初年度納入金平均額がもっとも低い法学部ともっとも高い医学部では、約606万円もの差がある。平均額は、高い順に「医学部→歯学部→薬学部→看護・医療・栄養学部→農・獣医畜産・水産学部→芸術学部→工学部・理学部→体育学部・家政学部→文系学部」となっている。学費が高い学部系統は、実験や実習があり、そのための専用の施設が必要なほか、芸術系統などでは少人数や個別の指導が行われることなどが影響しているという。

 なお、旺文社教育情報センターによると、私立大の授業料、初年度納入金の上昇は突発的なことではない。担当者は「私立大の10年間の学費平均額を見てみると、例外的な年もあるが『入学金ダウン、授業料アップ、初年度納入金アップ』というのが私立大学費の全体としての傾向」とコメント。平成29年度学費についても、「上がり幅が大きめではあるものの、全体としての私立大学費の傾向に沿ったものになっている」としている。

 旺文社では、学部系統をさらに細かく70の分野に分類し、分野別の学費平均額を一覧表にまとめてWebサイトに掲載。「初年度納入金全体で高かったとしても、その理由が少人数教育だったり、施設・設備が充実していたりする場合も十分にある。教育内容と比べて判断することも必要だ」とアドバイスしている。
《工藤めぐみ》

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